H3CからトライバンドWi-Fi 7ルーター「Magic BE18000」が登場、6GHz帯の通信速度は10Gbps超に

2022年7月13日現在、H3C(新华三集团 / New H3C Intelligence Terminal)のウェブサイトで無線LANルーター「H3C Magic BE18000」の製品ページおよびデータシートが公開されています。

H3C Magic BE18000 Tri-Band Wi-Fi 7 Router

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H3C Magic BE18000は6GHz帯でIEEE 802.11be(Wi-Fi 7)による最大11,530Mbps(4ストリーム/320MHz)、5GHz帯で同5,765Mbps(4ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で同1,148Mbps(4ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE18000」クラスの製品で、下り・上り双方のMU-MIMOをサポートしています。

IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)における規格上の最大通信速度は8ストリーム/160MHz/1024QAM構成時の9.6Gbpsですが、IEEE 802.11beでは320MHz幅での通信(6GHz帯のみ)と4096QAM変調が可能となりました。これにより6GHz帯単独で最大10Gbpsを超える通信が可能になった他、5GHz帯の通信速度も1024QAMのIEEE 802.11ax比で約1.2倍に向上しています。

2基の10GBASE-T対応端子と3基の1000BASE-T対応端子を備え、WAN側とLAN側の両方で最大10Gbpsの有線接続が可能です。IEEE 802.11k/vに準拠し、"EasyMesh"ベースのメッシュネットワーク構築が可能とされています。

CPUは"IPQ9574"とされ、Qualcommが2022年5月に発表したIEEE 802.11be対応プラットフォーム「Qualcomm Netwoking Pro Series Gen 3」のいずれか(周波数帯および空間ストリーム数からNetworking Pro 1220?)が搭載されているようです。

H3Cは2022年4月にIEEE 802.11be対応アクセスポイント「WA7368」および「WA7338」を発表しており、前者は2022年6月のInterop Tokyo 2022で「モバイルコンピューティング(WiFi等)部門」のBest of Show Awardを獲得しています。

ニュース-H3CのWi-Fi 7がInterop Tokyo 2022でBest of Show Awardのグランプリを受賞- H3C