SSD4基を前面から交換できるミニPC「M1 Mini Pro」の話題

2025年5月現在、AliExpressにて複数のセラーから「M1 Mini Pro」と称するミニPCが出品されています。やや古いモデルのようですが、日本語の情報が見つからなかったため製品情報を整理しておきます。

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M1 Mini ProはMaiyunda(迈云达) M1 Mini Proとして、少なくとも2024年には中国市場で流通していたことが確認できます。

迈云达 M1 Mini Pro 系列主机-迈云达

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ほぼ同一の筐体を用いた「M1 Mini Plus」が本体底面のカバーを開けてM.2 SSDを交換する構造なのに対し、M1 Mini Proでは本体前面からアクセスできる位置にM.2 2280/22110 SSD用のトレイ4基が格納され、トレイに取り付けたSSDを迅速に交換できる仕様となっています。同様の構造はIcy DockやStarTech.comのストレージ拡張機器において見られますが、ミニPCでの採用例は極めて少ないと思われます。なお、ホットスワップには対応しておらず、SSDの脱着を行う際は電源を切る必要があります。

迈云达M1 Mini N100 Pro硬盘快拆安装方法-迈云达

プロセッサは"Alder Lake-N"世代のIntel Processor N100(4コア/4スレッド)もしくはCore i3-N305(8コア/8スレッド)で、"Twin Lake"世代のIntel Processor N150やCore 3 N355を搭載するバリエーションは用意されていません。交換可能なSSDとは別に、システム用での利用を想定していると思しきSSD1基が搭載可能です。"Alder Lake-N"の制約上、計5基のSSDはすべてPCI Express 3.0 x1での接続となります。

有線LANインターフェイスはIntel I226-Vを使用した2.5GBASE-T対応端子が4基設けられています。無線LANに関する記述はMaiyundaのサイト上で確認できません。その他のインターフェイス類は以下のような構成です。

  • 本体前面
    • USB 3.2 Standard-A×1
    • USB 2.0 Standard-A×2
    • TFカード(microSDカード)スロット
  • 本体背面
    • USB 2.0 Standard-A×2
    • HDMI×1
    • DisplayPort×1
    • RJ-45端子×4
    • DC電源端子
  • 本体内部
    • USB 2.0 ピンヘッダ(5ピン)×1