
2025年5月25日現在、ASUSのグローバル向けサイトでネットワークスイッチ「QG-U1080」の製品情報が公開されています。
QG-U1080|Wired Networking|ASUS Global
QG-U1080は2.5GBASE-T(IEEE 802.3bz)に対応するRJ-45端子を8基、10GbEに対応するSFP+スロットを2基備えたアンマネージタイプのL2スイッチです。RJ-45端子とSFP+スロットはすべて本体前面に配置され、更にEEE(IEEE 802.3az)やポート分離機能のオン・オフを切り替えるスイッチが設けられています。
MACアドレステーブルは16,000件、パケットバッファは8Mb、ジャンボフレームのサイズは10KBです。筐体サイズは193×84.1×26 mm、重量は420gとされています。消費電力は公開されていませんが、電源アダプタは12V/1A出力のものが付属しています。
ASUSがネットワークスイッチを投入した例は少ないものの、過去には国内でも発売された10GbE対応のXG-U2008や、法人用途を想定したPoE+対応モデルのExpertWiFi EBP15などが存在しました。
2025年5月にはASUSが2.5GbEスイッチ向けにMaxLinear MxL86282C(2.5GBASE-T×8 + アップリンク用10GbE×2)とMxL86252C(2.5GBASE-T×5 + 10GbE×2)を採用したことがMaxLinearから発表されており、QG-U1080にはポート構成が一致するMxL86282Cが搭載されているのではないかと思われます。

MxL86282シリーズは8基の2.5GBASE-T PHYと2基の10Gインターフェイス(USXGMII/SGMII/XFI)を12mm×12mmのパッケージに集約したチップセットです。安価な8ポート2.5GbEスイッチ(プラネックス FX2G-08EM2、ASUSTOR ASW209X等)には4基分の2.5GbE PHYを含むRealtek RTL8373にPHYのみのRTL8224を追加して8ポート構成を実現しているものが多く見られますが、MxL86282シリーズを用いた構成では1基のチップで8基の2.5GbE端子を賄い、さらに2基の10GbEインターフェイスを確保することが可能となっています。Web管理に対応したMxL86282Sを搭載する製品としてはXikeStor SKS3200-8E2Xが存在し、Amazon.co.jpからも購入できます。