MINISFORUMのCore i9搭載機「UN1290W」が国内で発売

リンクスインターナショナル株式会社は2024年5月21日、MINISFORUMのデスクトップPC「UN1290W」の取扱を発表しました。価格はオープンで2024年5月25日に発売される予定です。

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UN1290Wは127×127.5×54.7mmの筐体にIntel Core i9を搭載し、卓上への設置または付属のVESAマウントによるディスプレイ等への取り付けが可能なミニPCです。

搭載されているIntel Core i9-12900HKは6基のP Coreと8基のE Coreから成る14コア/20スレッドのCPUで、ターボブースト有効時はP Coreが最大5.0GHz、E Coreが最大3.8GHzで動作します。GPUは96基の実行ユニット(EU)で構成されるIntel Xe Graphicsが統合されています。

RAMは2基のDDR4 SODIMMスロットで最大64GBまでの拡張に対応し、標準構成では合計32GBのDDR4-3200モジュールが取り付け済みです。ストレージはPCI Express 4.0対応/M.2 2280形状のSSDが1基、7mm厚の2.5インチ SATA HDD/SSDが1基装着可能で、標準構成には1TBのM.2 SSDが含まれます。

無線I/FはIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6E)・Bluetooth 5.2、1基のRJ-45端子は2.5GBASE-Tに対応していますが、これらのネットワークインターフェースを構成するモジュール・チップセットの情報は公開されていません。

外部接続I/Fは筐体前面にUSB 3.2 Gen 2 Standard-A×2と3.5mmステレオミニジャックを搭載。筐体背面にはUSB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 2.0 Standard-A×2、HDMI 2.0×1、DisplayPort 1.4×1、RJ-45×1を搭載しています。USB Type-C端子とHDMI端子、DisplayPort端子の同時利用により、最大3画面の映像出力が可能です。また、USB Type-C端子はUSB PDに対応しており、100W以上の給電が可能なディスプレイとUSB Type-Cケーブルで接続することでUN1290Wからの映像出力とUN1290Wへの給電をケーブル1本で行えます。


UN1290Wと類似のモデルとして、同じくCore i9-12900HKを搭載するNAB9(Venus Series NAB9)が存在します。

UN1290WとNAB9の大きな違いはOSのエディションとインターフェイスにあります。UN1290WにはWindows 11 Proがプリインストールされているのに対し、NAB9のOSはWindows 11 Homeです。インターフェイス類の違いは下表をご覧下さい。

UN1290WNAB9
OSWindows 11 ProWindows 11 Home
USB Type-C端子USB 3.2 Gen 2 Type-C×1(背面)USB 3.2 Gen 1 Type-C×1(前面)
USB 3.2 Type-C×2(背面)
USB Standard-A端子USB 3.2 Gen 2 Standard-A×2(前面)
USB 2.0 Standard-A×2(背面)
USB 3.2 Gen 2 Standard-A×2(前面)
USB 3.2 Gen 2 Standard-A×2(背面)
2.5GbE2.5GBASE-T×12.5GBASE-T×2
HDMI端子HDMI 2.0×1HDMI×2
DisplayPort端子DisplayPort 1.4×1なし
出力画面数最大3画面最大4画面