エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社(NTT-BP)は12月16日、Android/iOS向けアプリ「Japan Wi-Fi auto-connect」の提供を開始しました。
従来の「Japan Connected-free Wi-Fi」とは別のアプリとして提供され、事前設定を済ませることで対応サービスへの自動接続が可能とされていますが、どのような造りなのか実際に利用してみました。
インストール・初期設定
インストールは通常のアプリと同じくGoogle Play/App Storeから行えます。
Android端末にインストールした場合、初回起動時に位置情報へのアクセスの許可、及びユーザー登録を要求されます。
ユーザー登録にあたっては有効なメールアドレス、または外部サービスのアカウント(Google/Twitter/Facebook/LINE/dアカウントのいずれか)が必要です。
他のアカウントは一般の公衆無線LANスポットでも見られますが、dアカウントによる登録が可能な点は比較的珍しいと思われます。
対応サービス
Japan Wi-Fi auto-connectでの接続が可能なサービスの総数はメイン画面の「全て表示」から確認できます。
12月17日時点では456サービスが利用可能とされています。
各サービスの項目に表示されるスイッチで対象サービスへの接続のオン・オフを切り替えられますが、現時点ではサービスごとの名称・設置者・詳細な利用可能エリアなどをこの画面から確認することができません。
左下のボタンから絞り込み表示も可能とはいえ、SSIDとアイコンのみが一覧で表示されるため、利用したい/したくないサービスを判断するにはやや不親切な感があります。
アプリ画面左上のメニューボタン→「Wi-Fiスポットマップ」を開くか、又はブラウザから直接「Wi-Fiスポットマップ」にアクセスすることで設置場所や利用条件(接続可能時間・回数)の確認が可能です。
接続・セキュリティ
Japan Wi-Fi auto-connectが動作している状態で対応アクセスポイントのエリアに入ると、ユーザー側での操作なしにアクセスポイントへの接続・認証が行われ接続が完了した旨の通知が表示されます。
暗号化については大半のアクセスポイントで設定されておらず、ワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する「ギガぞうWi-Fi」のようなアプリに統合されたVPN接続機能も用意されていません。
バッテリー消費
常時動作し自動接続を行う関係上、懸念されるのはバッテリーの消費量ですが、Galaxy S9 SC-02Kに導入した状態で複数回の無線LANアクセスポイント接続を含む14時間での消費量は0.3%でした。
待機状態での過度なバッテリー消費や発熱は特に見られません。
所感
気になる点がないわけではありませんが、導入し初期設定を済ませておけばSSID・認証情報を個別に設定することなく複数の公衆無線LANサービスを利用できるため(特にスポット数の多いエリアでは)便利と言えるのではないでしょうか。