サイレックス、IDLの技術を用いた「高速DFS」対応のアクセスポイントを発表

サイレックス・テクノロジーは4月26日、無線LANアクセスポイントの新製品「AP-511AC」を発表しました。

高速DFS技術搭載の11acアクセスポイントを発表 - サイレックス・テクノロジー(リンク先PDF)

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AP-511ACはIEEE 802.11acに対応した無線LANアクセスポイントで、5GHz帯で最大1300Mbpsの通信を行える点やIEEE 802.3af準拠のPoEに対応している点など基本的な仕様は既存モデルのAP-500ACに近いものとなっています。

(LAN端子が2基(内PoE対応は1基)に、マルチSSIDが最大8個に増えるなど変更されている点もあります)

AP-500ACと異なる最大の特徴として、5GHz帯のDFS対象帯域を有効活用する「高速DFS」機能を備えています。

通常のDFSではレーダー波を検出して別のチャンネルに移行した際にレーダー波をスキャンするため1分間の通信切断が生じますが、AP-511ACでは米Ignition Design Labs(IDL)の技術を用い、独立した機構でレーダー波を常に監視し続け、レーダー波検出時のチャンネル切り替えをスムーズに行えるとしています。

IDLはこの機能をモジュール化した「Portal Boost」をWi-Fi機器のメーカーや通信事業者に対して提供しており、AP-511ACもリリース内容から判断する限りPortal Boostを用いて「高速DFS」機能を実現していると思われます。

なお、既にBUFFALOから「WAPM-2133TR」と「WAPM-1266WDPR」が発表されており、こちらは外部機器なしで同様にDFS対象帯域での通信切断を回避する「DFS障害回避機能」に対応しています。