ASUS、Wi-Fi 7ルーターのミドルレンジ機「RT-BE92U」とエントリー機「RT-BE58U」を発表

2024年6月6日現在、ASUSのグローバル向けウェブサイトで無線LANルーター「RT-BE92U」および「RT-BE58U」の製品ページが公開されています。発売時期や価格などの詳細は不明です。

ASUS RT-BE92U|WiFi Routers|ASUS Global

RT-BE58U|WiFi 7|ASUS Global

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RT-BE92Uは6GHz帯でIEEE 802.11be(Wi-Fi 7)による最大5,764Mbps(2ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大2,882Mbps(2ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大1,032Mbps(3ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE9700」クラスの製品です。他社のWi-Fi 7対応製品には見られない特徴として、2.4GHz帯を他の周波数帯よりも多い3ストリームとした特殊な構成を採っていることが挙げられます。

WAN/LAN兼用の10GBASE-T対応端子と2.5GBASE-T対応端子を各1基、LAN端子は2.5GBASE-T対応のものを3基備えています。この他にUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子が1基存在します。プロセッサは4コア 2.0GHz、RAMは1GB、フラッシュメモリは256MBです。

RT-BE92Uの背面

外観はIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)世代のRT-AX86シリーズやRT-AX68Uと同様、縦置きを前提としつつ外部アンテナを上方へ伸ばした筐体デザインで、各部に空けられたスリットにより印象が変化しています。また、付属品に"Wall Mount Kit"の記載があることから、RT-AX59Uと同様にASUS製ルーターでは珍しい純正部品のみでの壁掛け設置にも対応するようです。


RT-BE58Uは概要が公開されているのみで詳細な仕様は未公開ですが、「up to 3600 Mbps」との表記から5GHz帯で最大2,882Mbps、2.4GHz帯で最大688Mbpsの通信に対応するデュアルバンド「BE3600」クラスと見られます。2024年6月時点で存在が明らかになっているASUS製Wi-Fi 7ルーターとしては最も下のグレードとなります。

WAN/LAN兼用の2.5GBASE-T対応端子と1000BASE-T対応端子を各1基、LAN端子は1000BASE-T対応のものを3基備えています。USB端子の存在は不明です。プロセッサはBroadcom製の4コア 2.0GHzとされており、2系統の無線I/Fを含むBroadcom BCM6765を搭載している可能性が高いと思われます。

ASUSは2024年4月に中国市場向け製品として「BE3600」クラスの「TUF 小旋风 WiFi7 BE3600」を発表しており、こちらもRT-BE92U・RT-BE58Uと同じタイミングでグローバル向けモデル「TUF Gaming BE3600(TUF-BE3600)」として製品ページが公開されています。

TUF Gaming BE3600|WiFi Routers|ASUS Global