「Aterm AX1800HP」発売、Wi-Fi 6/WPA3/メッシュ対応で1台あたり約13,000円から

2020年10月22日、NECプラットフォームズの無線LANルーター「AX1800HP」単品(AM-AX1800HP(MC))およびペアリング済みの2台セット(AM-AX1800HP/MS)が発売されました。

スポンサーリンク

AX6000HP・AX3000HPに続き3例目となるNECプラットフォームズのAmazon.co.jp限定商品であり、本モデルについても「WX1800HP」(PA-WX1800HP)と同等の製品である旨が商品説明に記載されています。

WX1800HPは2020/10/22時点で発表されていない製品ですが、既にNECプラットフォームズのウェブサイトでユーザーズマニュアルが公開されており、機能や仕様の大半が確認可能です。


WX1800HP/AX1800HPのどちらも5GHz帯でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)による最大1,201Mbps(2ストリーム/80MHz)、2.4GHz帯で同574Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応する「AX1800」クラスの無線LANルーターで、MU-MIMOおよびビームフォーミングをサポートします。

既に発売されているWG2600HP4・WG1200HP4と同じくメッシュ中継に対応しており、複数台のWX1800HP/AX1800HPによるメッシュネットワークの構築が可能です。
WG2600HP4・WG1200HP4と異なり本モデルのマニュアルには「EasyMesh」の記述が見られ、Wi-Fi AllianceのサイトではWi-Fi EasyMesh R1(Wi-Fi CERTIFIED EasyMesh)への対応が確認できます。

無線LANの暗号化方式はWPA3-Personal(WPA3-SAE)・WPA2-PSK(AES)・WPA2-PSK(TKIP)に対応する他、Wi-Fi Enhanced Openにも対応していますが、メッシュネットワークを構築する際の暗号化方式はWPA2-PSK(AES)に限定されるようです。

メッシュWi-Fi機能は、暗号化モードが「WPA2-PSK(AES)」の場合に使用できます。

https://www.aterm.jp/function/wx1800hp/guide/meshnetwork.html

WAN/LAN兼用端子(ルーター時はWAN端子、中継機・子機時はLAN端子として動作)とLAN端子を各1基備え、いずれも1000BASE-Tまでの対応です。USB端子は備わっていません。

フレッツ網におけるIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6接続サービスは「transix」・「v6プラス」・「IPv6オプション」・「OCNバーチャルコネクト」に対応するとされています。


なお、株式会社エネルギア・コミュニケーションズが提供する「メガ・エッグ 光ネット」のオプションとして、IEEE 802.11ax対応無線LANルーター「Aterm GX621A1(EC)」(Aterm GX621A1)が2020年10月から提供されています。

詳細な仕様は公開されていませんが、WX1800HP/AX1800HPと同一の番号で「AR-GX621A1」が工事設計認証を通過していることから、WX1800HP/AX1800HP相当の仕様と思われます。

Wi-Fi6(メッシュ対応)ルータ|光ファイバー、インターネット接続サービスのメガ・エッグ(MEGA EGG)

メッシュネットワーク対応Wi-Fi6ルータのレンタルサービス開始~ステイホームやテレワークをより快適に~(PDF)

また、法人向けの「Aterm Biz SHシリーズ」として「Aterm Biz SH621A1」が存在し、通常のAterm製品に比べて販路が限られるもののNTT-X StoreやひかりTVショッピング等から個人でも購入可能です。

Aterm Biz SHシリーズ: 製品一覧 | NEC

ただしハードウェア・ソフトウェアの基本的な仕様はAX1800HPやGX621A1と共通であり、SH621A1固有の要素は遠隔管理機能「NetMeister」対応や5年保証のみ、「UNIVERGE」シリーズのようなVPNサーバー機能などは実装されていないため、個人用途でSH621A1を導入する必要性は薄いと思われます。