NEC-PF、3ストリームWi-Fi 6対応ルーター「Aterm WX4200D5」を発売

NECプラットフォームズ株式会社は2023年1月12日、無線LANルーター「Aterm WX4200D5」(PA-WX4200D5)を発表しました。価格はオープンで2023年1月26日に発売される予定です。

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WX4200D5の概要

WX4200D5は5GHz帯でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)による最大3,603Mbps(3ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大574Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するデュアルバンド「AX4200」クラスの製品です。

Wi-Fi 6世代の無線LANルーターにおいて5GHz帯が3ストリーム構成を採る製品は珍しく、デュアルバンド「AX4200」クラスの他社製品として流通が確認できるのはNETGEAR RAX43(国内未発売)、より低速な製品を含めてもデュアルバンド「AX2700」クラスのASUS RT-AX68U(国内未発売)程度です。

WAN端子は1基、LAN端子は4基でいずれも1000BASE-T/100BASE-TXに対応します。USB端子は備わっていません。NTT東西のフレッツ網におけるIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6接続サービスはMAP-EおよびDS-Lite方式のものをサポートしています。

Wi-Fi 6E対応の2機種やAterm WX5400HPにおいて搭載された「トレンドマイクロ ホームネットワークセキュリティ」には対応していませんが、リモートワークやオンライン学習用のネットワークとプライベートなネットワークの間での通信を制限する「リモートワークWi-Fi(ネットワーク分離機能)」、他の対応製品と組み合わせてメッシュネットワークを構築する「メッシュ中継機能」などは利用可能です。

2023年1月時点ではWX11000T12/WX7800T8/WX5400HPをメッシュ親機、WX4200D5をメッシュ中継機として接続した場合、通信は可能ながらWX4200D5および配下の機器をネットワーク図に表示できない、「こども安心ネットタイマー」による接続制限を行えないとのことです。また、WX4200D5をメッシュ親機とする際にメッシュ中継機として利用できるのはWX4200D5のみとされています。

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また、Android/iOS端末にインストールした専用アプリ経由で外出先からもルーターを管理できる「Aterm ホームネットワークリンク」に対応し、Android版の同アプリでは間取り図上で電波強度を可視化するヒートマップ機能も利用可能になります。

筐体サイズはWX5400HPと共通、消費電力はWX5400HPの最大19.5Wに対して最大18Wとわずかに低くなっています。CPUは4コアとされていますが、メーカー・型番やクロック周波数などは非公開です。

WX4200D5とWX5400HPの違い

WX4200D5とWX5400HPの大きな違いは5GHz帯の最大通信速度、「トレンドマイクロ ホームネットワークセキュリティ」の有無です。その他は下表をご覧ください。

WX4200D5WX5400HP
無線LAN通信速度
(5GHz帯)
最大3,603Mbps
(3ストリーム/160MHz)
最大4,804Mbps
(4ストリーム/160MHz)
セキュリティ機能-トレンドマイクロ
ホームネットワークセキュリティ
CPU4コア 周波数非公開2コア 周波数非公開
最大消費電力18W19.5W