M.2 SSDを4基搭載できるNAS+ミニPCの「GMKtec NucBox G9」がAmazonで販売開始、デュアル2.5GbE対応

2025年1月29日現在、Amazon.co.jpでGMKtec-JP(セラーID:A385VTCCBIAWPF)およびGMKtec-公式(セラーID:A14J6M1RJRWDQL)出品分のミニPC「GMKtec NucBox G9」が販売されています。

同日時点の価格はGMKtec-公式が出品している12GB RAM + 64GB eMMC + 512GB SSDモデル(ASIN:B0DT454SHL)が44,900円、GMKtec-JPが出品している12GB RAM + 64GB eMMC + 2TB SSDモデル(ASIN:B0DSW5DWMB)が54,900円(いずれも税込)です。

GMKtec Intel Twin Lake N150 デュアルシステム 4 ベイ NAS ミニ PC -- NucBox G9 209.99

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NucBox G9はプロセッサとしてIntel Processor N150を搭載し、Windows 11 ProがプリインストールされたミニPCです。N150のCPU部分は4コア/4スレッド 最大3.6GHz、GPU部分はIntel Graphics 24EU 最大1GHzであり、基本的な処理性能は"Alder Lake-N"のIntel Processor N100から大きく変わっていません。N150を含む"Twin Lake"の詳細は以下の記事をご覧下さい。

特筆すべきはストレージ搭載性能です。NucBox G9は筐体内部に4基のM.2 2280形状スロットを備え、4TBのM.2 SSDを4基装着することで最大16TBまでアップグレードが可能となっています。これにより、過去に発売されたQNAP TBS-464やASUSTOR FLASHSTOR 6 FS6706Tのようなソリューションと比べると安価にオールフラッシュNASを構築できます。この他に12GBのLPDDR5 RAMとサブストレージとして64GBのeMMCが設けられ、WindowsとLinuxのデュアルシステム運用が可能とされているものの詳細は不明です。

M.2スロットで利用可能なPCI Expressのバージョンおよびレーン数は明示されていませんが、"Twin Lake"および"Alder Lake-N"のPCHが対応する構成はPCI Express 3.0・最大9レーンであり、割当可能なFlexible High Speed I/OレーンとM.2スロット以外のインターフェイスを考慮するといずれのスロットもPCI Express 3.0 x1対応と思われます。

Flexible High Speed I/O - 002 - ID:759603 | Intel® Processor and Intel® Core™ i3 and Intel® Core™ 3 N-Series

有線LANはIntel I226-Vを用いた2.5GBASE-T対応のRJ-45端子を2基備え、無線LANはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しています。そのほか外部接続インターフェイス類は以下のような構成です。

  • 筐体背面
    • USB Type-C×1
    • HDMI×2
    • RJ-45端子(2.5GBASE-T対応)×2
    • USB Type-C(電源供給専用)×1
  • 筐体側面
    • USB 3.2(USB 10Gbps)Standard-A×3

なお、Amazon.co.jpで販売されているのは前述の通りSSDを搭載した構成のみですが、GMKtecの公式サイトではSSDを含まない12GB RAM + 64GB eMMCの構成も販売されています。