NTT向けの「XG-200KI」が認証通過、XG-200シリーズはSE+KIの2種類が存在?

2025年11月6日現在、Wi-Fi Alliance公式サイトのProduct Finderにおいて、NTT Corporationの「XG-200KI」が2025年11月4日付で認証を通過(Certification ID:WFA138075)したことが公開されています。

Product Finder Results | Wi-Fi Alliance

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https://api.cert.wi-fi.org/api/certificate/download/public?variantId=143726

XG-200KIは認証対象プログラムにWi-Fi CERTIFIED 7を含むWi-Fi 7(IEEE 802.11be)対応の無線LANルーターです。認証内容から6GHz/5GHz/2.4GHz帯の各周波数で4T x 4Rのアンテナ構成を採り、周波数帯ごとの最大帯域幅は6GHz帯が320MHz、5GHz帯が160MHz、2.4GHz帯が40MHzとなっていることが確認できました。これらの情報から6GHz帯でWi-Fi 7による最大11,529Mbps、5GHz帯で最大5,764Mbps、2.4GHz帯で最大1,376Mbpsの通信が可能なトライバンド「BE19000」クラスであることが予想できます。

Wi-Fi 7以外の機能としてはWi-Fi EasyMeshにも対応しており、6GHz/5GHz/2.4GHz帯をフロントホールおよびバックホールとして利用できるほか、有線バックホール接続への対応も確認できます。

NTT Corporationの名義で認証を通過したこと、2020年より「フレッツ 光クロス」加入者向けに提供されているXG-100NE(NECプラットフォームズ製)との型番の類似性から、フレッツ 光クロス向けホームゲートウェイ(HGW)の新たなモデルとして提供されるのではないかと思われます。

メーカーは不明ですが過去のHGW・ひかり電話ルータの例を踏まえるとサフィックス「KI」から沖電気工業が該当します。類似型番の機器としてXG-200SE(住友電気工業製)が2025年夏に工事設計認証およびWi-Fi Allianceの認証を通過しており、XG-200シリーズは複数ベンダーの機器で構成されることが考えられそうです。ただしXG-200SE・XG-200KIのどちらも2025年11月時点でNTT東日本・NTT西日本からは発表されておらず、提供時期や詳細な仕様については不明なことに変わりはありません。