台湾MediaTekは2021年7月27日、タブレット向けSoC「Kompanio 1300T」を発表しました。
MediaTek | MediaTek Kompanio 1300T
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Kompanio 1300Tのスペック
Kompanio 1300TはMediaTekのタブレット向けSoCとして初めて5G(Sub-6のみ)に対応する製品で、スマートフォン向けのDimensity 1200/1100と同じくCPUにArm Cortex-A78 + Cortex-A55、GPUにArm Mali-G77 MC9を採用しています。(CPUのコア構成・クロック周波数は未公開)
2560×1440ピクセル・リフレッシュレート120Hzまでのディスプレイをサポートするとされ、Dimensity 1200/1100の2520×1080ピクセル・168Hzに対してリフレッシュレートが抑えられた代わりに解像度が引き上げられており、タブレットサイズのディスプレイを意識した構成と見られます。
カメラはDimensity 1100と同じく最大108MP(1億800万画素)までの対応です。
Kompanio 1300TとDimensity 1200の違い
Kompanio 1300TとDimensity 1200・Dimensity 110の主な仕様は以下の通りです。公開されていない部分を除き、仕様には多くの共通部分が確認できます。
Kompanio 1300T | Dimensity 1200 | Dimensity 1100 | |
---|---|---|---|
CPU | Arm Cortex-A78 Arm Cortex-A55 合計8コア | Arm Cortex-A78 1コア 3.0GHz Arm Cortex-A78 3コア 2.6GHz Arm Cortex-A55 4コア 2.0GHz | Arm Cortex-A78 4コア 2.6GHz Arm Cortex-A55 4コア 2.0GHz |
GPU | Arm Mali-G77 MC9 | Arm Mali-G77 MC9 | Arm Mali-G77 MC9 |
対応ディスプレイ | 最大2560×1440ピクセル 最大120Hz | 最大2520×1080ピクセル 最大168Hz | 最大2520×1080ピクセル 最大144Hz |
対応メモリ | LPDDR4X 最大2,133Mhz | LPDDR4X 最大16GB | LPDDR4X 最大16GB |
対応ストレージ | UFS 3.1 | UFS 3.1 | UFS 3.1 |
無線LAN | IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n アンテナ数非公開 | IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n 2T x 2R | IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n 2T x 2R |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 | 5.2 |
その他のKompanioシリーズ
既存のタブレット向けSoCも比較的新しい製品ではKompanioへのリブランディングが行われており、MediaTekのサイト内ではMT8195が「Kompanio 1200」、MT8192が「Kompanio 820」、2019年以降のAmazon Fire HD 10等で採用されているMT8183が「Kompanio 500」と表記されています。