2024年5月8日現在、MINISFORUMの日本向けECサイト(Minisforum JP)において小型PC「S100」の販売が開始されています。価格は29,980円(税込)です。
MINISFORUM S100はプロセッサとして"Alder Lake-N"世代のIntel Processor N100(4コア/4スレッド 3.40GHz、Intel UHD Graphics 24EU 750MHz)を搭載したスティック形状のミニPCです。"Bay Trail"や"Cherry Trail"世代のIntel Atomを搭載した2010年代半ばのスティック型PCはHDMI端子に直接繋ぐことを想定したものが多く、MINISFORUMからも同様コンセプトのS41(Intel Celeron N4120搭載)が過去に登場していますが、S100のHDMI端子はレセプタクルのみでプラグを備えておらず、別途HDMIケーブルやUSB Type-Cケーブルを用いて外部ディスプレイに接続する必要があります。
S100最大の特徴と言えるのがPoE+のサポートです。S100が備える2.5GBASE-T端子はIEEE 802.3at準拠のPoE+受電に対応しており、PoE対応スイッチやインジェクターとLANケーブルで接続することで電源周りの配線や電源アダプタを省くことができます。また、USB Type-C端子はUSB PDおよびDisplay Port Alternate Modeをサポートしており、対応ディスプレイを用意すれば1本のUSB Type-Cケーブルで映像出力と電源供給を同時に行えます。
S100のRJ45 2.5Gネットワークポートは、POE(Power over Ethernet)技術に対応し、POE技術により、このネットワーク・ポートを通じてパソコンに電源を供給することができます。
https://store.minisforum.jp/products/minisforum-s100
サイズの都合上インターフェイス類は限られており、上記のHDMI端子とUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子、2.5GBASE-T対応RJ-45端子を各1基備えるほかは2基のUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子のみが設けられています。無線インターフェイスはIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)とBluetooth 5.2が利用可能です。
メモリはLPDDR5 8GB(シングルチャネル)、ストレージはUFS 2.1 256GBで、どちらもオンボード実装のためユーザー側での拡張は行えません。ストレージはUSB端子に接続する、もしくはNASやクラウドストレージを利用することになります。筐体サイズは152×58×19.5mmです。