「RX-601KI」が認証通過、NTT向けHGWのマイナーチェンジモデルとして投入予定?

総務省の「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」において、沖電気工業株式会社の「RX-601KI」が2023年11月30日付で工事設計認証を受けたことが公開されています。

総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索(『RX-601KI』の検索結果)

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RX-601KIは証明規則第2条第19号および第19号の3に規定する特定無線設備として認証を受けており、種別と電波の型式・周波数帯から2.4GHz帯と5GHz帯に対応する無線LAN対応機器と判別できます。また、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)および西日本電信電話株式会社(NTT西日本)が提供中のひかり電話対応機器であるRX-600KIと型番が類似していることから、同機と同じく小型ONUスロットとWAN端子を備えるひかり電話ルータの可能性が高いと見られます。

以下、NTT東西が提供するひかり電話ルータおよびホームゲートウェイを便宜上「HGW」と表記します。

認証情報以外のソースが存在しないため詳細は不明なものの、現在提供中の600系HGW(PR-600KI/MI・RX-600KI/MI)と明確に異なる点は2.4GHz帯が本体側でサポートされたことです。

現行の500系・600系HGWは2.4GHz帯無線LAN機能を拡張カードのSC-40NE「2」に依存しており、2.4GHz帯を含む無線LAN機能を利用する場合はSC-40NE「2」を装着する、もしくは別途用意した無線LANルーター/アクセスポイントを接続する必要があります。

500系HGWにおける例外としてExpressCardスロットを廃し2.4GHz帯I/Fを内蔵した小型ONU専用のRS-500KI/MIが存在しますが、後続の600系HGWではONU内蔵のPR-600シリーズ、小型ONU/1000BASE-T接続兼用のRX-600シリーズとも5GHz帯のみの対応に戻されました。

2.4GHz帯をHGWに内蔵することで、2.4GHz帯/5GHz帯双方の無線LAN機能を拡張カードや外部のアクセスポイントに依らずHGWのみで完結できるようになります。

なお、5GHz帯の認証情報に160MHz幅を占有する際の中心周波数の記載がないことから最大帯域幅は従来の600系HGWと同じ80MHz幅、型番も700番台や異なる付番法則への移行ではなく1の位が異なるのみであることから空間ストリーム数の変更やIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)対応などの大幅な変更は行われない、あくまでもマイナーチェンジモデルとしての投入に留まると思われます。