
QNAP Systems, Inc.は2025年6月18日、ネットワークスイッチ「QSW-L3208-2C6T」を発表しました。日本での発売予定や価格などの情報は同日時点で明らかにされていません。
QSW-L3208-2C6Tは8基の10GBASE-T対応RJ-45端子と2基のSFP+スロット、1基のコンソール接続用RJ-45端子を備えるL2スイッチです。RJ-45端子8基のうち2基はSFP+スロットとの排他仕様(コンボポート)のため、最大8基の10GbE対応機器を同時に接続できます。スイッチングファブリックは160Gbps、MACアドレステーブルは最大16,000件です。
従来のQNAP製スイッチのうちマネージドタイプの製品は型番に「QSW-M」のプレフィックスが付与されていたのに対し、QSW-L3208-2C6Tは初めて「ライトマネージド」に分類され、プレフィックスは「QSW-L」となりました。QSS(QNAP Switch System)を搭載しブラウザから管理を行える点はQSW-Mシリーズと同様ですが、RSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)やSNMP(Simple Network Management Protocol)、ACL(Access Control List)などへの対応が省略されています。VLANやQoS、LACP(Link Aggregation Control Protocol)などは変わらず使用可能です。

筐体サイズはW210×D160×H44mm、重量は1.29kgです。金属製筐体からの放熱では最大8ポートでの10GBASE-Tの利用に伴う発熱に対応しきれないためか、本体右側面には40×40×20mmのファンを1基内蔵し、最大消費電力は36Wとされています。
ユーザーガイドには搭載チップセットの情報も記載されており、Realtek RTL9303-CGに10GBASE-T PHYのRTL8261BEを接続した構成を採っているようです。また、同じチップセット構成で10GBASE-T対応端子を4基、コンボポートを1基に削減しファンを搭載しないQSW-L3205-1C4Tの記載もあり、こちらも今後投入されるものと思われます。