「Rakuten Casa6」が認証通過、Wi-Fi 6対応の新型Casaとして提供?


2021年11月4日現在、Wi-Fi Allianceの認証機器一覧にQucellNetworks Co., Ltdの「Rakuten Casa6」(QC-110JW)が掲載されています。認証通過時のファームウェアは「WiFi_CASA6_1.0.0」、Certification IDはWFA115020です。

Product Finder Results | Wi-Fi Alliance(『QucellNetworks Co., Ltd』の検索結果)

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"Rakuten Casa6"はCategoryが「Routers」→「Access Point for Home or Small Office (Wireless Router)」、Wi-Fi CERTIFIED 6/ac/a/b/g/n・WPA3/WPA2/WPA・Wi-Fi Protected Setup(WPS)等の項目で認証を受けていることから、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)に対応する無線LANルーター相当の機器と推測できます。

空間ストリーム数は5GHz帯・2.4GHz帯ともに4T x 4R、5GHz帯では160MHz幅の通信がサポートされているため、予想される最大の構成は5GHz帯でIEEE 802.11axによる最大4,804Mbps、2.4GHz帯で同1,147Mbpsのデュアルバンド「AX6000」クラスになります。(160MHz幅での通信時に空間ストリーム数が制限される場合などはこの限りではありません)

現在楽天モバイル契約者向けに提供中のLTE基地局機能付き無線LANルーター「Rakuten Casa」(JSFE0001)はSercomm Corporationが製造しており、5GHz帯ではIEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)による最大867Mbps、2.4GHz帯ではIEEE 802.11n(Wi-Fi 4)による最大300Mbpsまでの通信が可能です。仮に"Rakuten Casa6"が楽天モバイルにて提供される場合、少なくとも無線LANルーターとしての仕様は現行のRakuten Casaよりも改善されることが見込まれます。

Qucell Networksは5G・LTE対応スモールセル(小型基地局)の製造を手掛ける企業で、BBバックボーンが2021年3月に発売したsXGPアクセスポイント「SC-120J2」はQucell Networksの名義で工事設計認証を通過しています。

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