
2025年5月10日現在、Wi-Fi Alliance公式サイトのProduct Finderにおいて、Sony Group Corporationの「NSD-G3100T」が2025/05/09付で認証を通過したことが公開されています。
Product Finder Results | Wi-Fi Alliance
Wi-Fi Allianceの認証通過に伴って公開されるCertificate(証明書)から、機器の仕様を部分的に読み取ることができます。
機器名称「NSD-G3100T」に含まれる「NSD」は2020年提供開始のNSD-G1000T以降、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するインターネット接続サービス「NURO 光」向けの機器で用いられているプレフィックスです。過去の事例としてはNURO 光 2ギガプラン向けのNSD-G1000T・NSD-G1000TS、同 10ギガプラン向けのNSD-G3000T、NURO 光 20G向けのNSD-G6000X、「つながるメッシュWi-Fi」専用機器のNSD-M1000が存在しました。付番法則に変更がない限り、NSD-G3100TもNURO 光ユーザーに提供される宅内機器となることが推測できます。

無線部分はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)対応機器としてWi-Fi CERTIFIED 7の認定を受けており、「NSD」型番の機器では初のWi-Fi 7対応機種となります。最大帯域幅は6GHz帯が320MHz、5GHz帯が160MHz、2.4GHz帯が40MHzであり、空間ストリーム数は各周波数帯とも4T x 4R、MCS Indexは13までサポートされているため、実機における何らかの制限が存在しない限り通信速度は6GHz帯が最大11,529Mbps、5GHz帯が最大5,764Mbps、2.4GHz帯が最大1,376Mbpsの「BE19000」構成になると思われます。
また、NSD-G3000TやNSD-G1000TSと同じくWi-Fi EasyMeshやWPA3-Personalにも対応するほか、Wi-Fi Enhanced Openについても認定を受けています。
2025年5月時点ではNURO 光公式サイトの「ご提供する光回線機器に関して」にNSD-G3100Tの掲載は確認できませんが、提供が開始された場合には過去の例と同様に同ページで取扱説明書が公開されることが予想されます。