Synology、Wi-Fi 6ルーター「RT6600ax」の製品情報を公開 国内価格は4万円台に

Synologyは2022年5月11日、無線LANルーター「RT6600ax」の製品情報ページを各リージョン向けのウェブサイトで公開しました。また、2022年5月12日には株式会社アスクから同製品の取扱が発表されており、国内での販売価格は41,500円前後(税込)です。

Router RT6600ax | Synology Inc.(日本語版サイト)

Synology社製、強力なワイヤレス機能とセキュリティ機能を搭載したトライバンドWi-Fi 6ルーター「RT6600ax」を発表 | 株式会社アスク

スポンサーリンク

RT6600axは5GHz帯1でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)による4,800Mbps(4ストリーム/160MHz)、5GHz帯2で同1,200Mbps(2ストリーム/80MHz)、2.4GHz帯で同574Mbps(2ストリーム/40MHz、速度はいずれもメーカー公称表記)の通信に対応するトライバンド「AX6600」クラスの製品で、MU-MIMOおよびビームフォーミングをサポートしています。

一部地域で開放されている5GHz帯の5,850MHz - 5,925MHzに対応することで"クリア"な80MHz/160MHz幅のチャネルを確保できるとのことですが、日本国内では同帯域での無線LANシステムの運用は許可されていません。

IEEE 802.11k/vおよびIEEE 802.11r準拠のローミングに対応し、単一のRT6600axに他のRT6600axを「ポイント」として組み合わせメッシュネットワークを構築することも可能です。(従来のSynology製ルーターと組み合わせてのメッシュネットワーク構築には未対応)

無線LANの暗号化方式はWPA3-Personal/Enterprise・WPA2-Personal/Enterprise・WPA-Personal/Enterpriseに対応し、事前共有キー無しで安全な通信を可能とするWi-Fi Enhanced Open(OWE : Opportunistic Wireless Encryption)にも対応しています。

WAN端子は1000BASE-T×1、LAN端子は2.5GBASE-T×1 + 1000BASE-T×3で、2.5GBASE-T対応端子はWAN端子としても利用可能です。この他に最大5Gbpsの通信が可能なUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子を1基備えています。RAMはDDR3 1GB、CPUは4コア 1.8GHzのもの(型番非公開)が搭載されています。

2021年12月に概要のみ公開されていましたが、今回は通信速度など製品の詳細な仕様が明らかになりました。Synologyの無線LANルーターとしてはRT1900ac(国内未発売)・RT2600ac・MR2200acに続く4世代目の製品です。

また、RT6600axの公開に合わせてSynology Router Manager(SRM)1.3-9193およびSRM 1.3向けのユーザーガイドもダウンロード可能になっています。SRM 1.3は既存のSynology製ルーター向けにも提供される予定ですが、2022年5月時点ではRT6600axでのみ利用可能です。

ダウンロードセンター - RT6600ax | Synology Inc.