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2025年2月26日現在、Ubiquitiのアメリカ向け公式サイトで無線LANルーター「UniFi Express 7」および「Dream Router 7」の製品情報が公開されています。Ubiquiti Storeでは注文受付が開始されており、価格は前者が199USD、後者が279USDです。
UniFi Dream Router 7 - Tech Specs
UniFi Express 7 - Ubiquiti Store United States
Dream Router 7 - Ubiquiti Store United States
UniFi Express 7は6GHz帯でWi-Fi 7(IEEE 802.11be)による最大5.7Gbps(2ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大4.3Gbps(2ストリーム/240MHz)、2.4GHz帯で最大688Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE11000」クラスの製品です。Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)のデュアルバンド「AX3000」構成だった旧UniFi Expressに比べ、Wi-Fi 7と6GHz帯のサポートによって無線部分の最大スループットが向上しています。
有線部分についても1000BASE-T×2のUniFi Expressに対し、UniFi Express 7では10GBASE-T対応端子と2.5GBASE-T対応端子が各1基搭載されました。ただしSFP+スロットは搭載されておらず、10GbEはメタルケーブルで使用することになります。
プロセッサはArm Cortex-A53 4コア 1.5GHz、RAMは3GBでDream Router 7と同一の構成です。処理性能の向上や新しい規格のサポートに伴ってか、筐体サイズはUniFi Expressの98×98×30mmから117×117×42.5mmへと一回り大型化され、消費電力も10Wから22Wに上昇しています。このほか、機能面ではUniFi Expressが対応していなかったIDS/IPSのサポートが追加されました。IDS/IPS利用時のスループットは最大2.3Gbpsです。
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Dream Router 7は6GHz帯でWi-Fi 7)による最大5.7Gbps(2ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大4.3Gbps(2ストリーム/240MHz)、2.4GHz帯で最大688Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE11000」クラスの製品です。
有線インターフェイスはSFP+スロットが1基、2.5GBASE-T対応WAN端子が1基、2.5GBASE-T対応LAN端子が1基搭載されており、LAN端子のうち1基は最大15.4WのPoE給電を行えます。
旧Dream Routerがカメラ用ストレージとして128GBのSSDを内蔵していたのに対し、Dream Router 7には内蔵SSDは搭載されていません。ストレージはmicroSDカードスロットのみの対応となり、標準で64GBのmicroSDカードが付属しています。
プロセッサはArm Cortex-A53 4コア 1.5GHz、RAMは3GBでUniFi Express 7と同一の構成です。筐体サイズに変更はありませんが、重量は1.2kgから1.1kgへわずかに軽減されています。