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Framework Computer Incは2025年2月25日、デスクトップPC「Framework Desktop」を発表しました。2025年第3四半期より出荷が開始される予定で、最小構成の価格は1,099USDから、最上位構成の価格は1,999USDからとなっています。
Framework | Introducing the Framework Desktop
Framework | Order a Framework Desktop with AMD Ryzen™ AI Max 300
Framework Computerは従来よりユーザーが自由にカスタマイズ・修理を行えるノートPCの「Framework Laptop」を販売していますが、今回発表されたFramework Desktopは同社初のデスクトップPCです。
搭載されているプロセッサは8コア/16スレッドのCPUと32CUのGPU(Radeon 8050S)を含むAMD Ryzen AI Max 385、もしくは16コア/32スレッドのCPUと40CUのGPU(Radeon 8060S)を含むRyzen AI Max+ 395で、dGPUに近いグラフィック性能が確保されています。Ryzen AI Max 385モデルでは32GB、Ryzen AI Max+ 395モデルでは64GBまたは128GBのLPDDR5Xメモリを選択でき、ユーザーによるメモリの拡張は行えません。
マザーボードは一般的なMini-ITXフォームファクタのものが搭載されており、Framework Laptopシリーズのメインボード同様に単体購入も可能です。MINISFORUM BD795i SEのようにマザーボードの広い範囲を覆う大型のヒートシンクが装着済みで、注文時のオプションとして用意される3種のファンもしくは任意の120mmファンを装着できます。
ストレージはマザーボードの表面と裏面にそれぞれ1枚、合計2枚のM.2 2280 SSDを装着できるほか、筐体前面下部に装着可能な"Expansion Cards"版SSDもオプションとして用意されています。Expansion Cardsの仕様はFramework Laptopと共通で、2.5GbEインターフェイスやSDカードリーダーなどを拡張可能です。
無線LANインターフェイスはマザーボード裏面にAMD RZ717(MediaTek Filogic 360 / MT7925)が装着されておりWi-Fi 7(IEEE 802.11be)が利用可能ですが、320MHz幅の通信には対応していません。有線LANインターフェイスは5GBASE-T対応のRealtek RTL8126が搭載されています。
本体背面=マザーボードのI/Oパネルに備わっている外部接続インターフェイス類は以下のような構成です。
- USB4 Type-C×2
- USB 5Gbps(USB 3.2 Gen 1)Standard-A×2
- HDMI 2.1×1
- DisplayPort 2.1×2
- RJ-45端子(5GBASE-T対応)×1
また、マザーボード上にはPCI Express x4スロットが1基備わっているものの、通常のFramework Desktopケースでは利用できない状態となっており、他のMini-ITXケースに組み込んだ場合のみ利用できます。
筐体サイズは96.8×205.5×226.1mm(4.5L)、標準搭載されているFlex ATX電源の容量は400Wです。