Wi-Fi Alliance、6GHz帯を用いる「Wi-Fi 6E」を発表

Wi-Fi Allianceは1月3日、6GHz帯対応機器を識別する名称として「Wi-Fi 6E」を発表しました。

Wi-Fi Alliance® brings Wi-Fi 6 into 6 GHz | Wi-Fi Alliance

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IEEE 802.11ax("Wi-Fi 6")に対応する機器は従来のシステムと共通の2.4GHz/5GHz帯を用いるものが既に製品化されていますが、IEEE 802.11axの規格では更に上の周波数帯となる6GHz帯(5,925 - 7,125MHz)での運用も想定されており、既にアメリカやヨーロッパでは6GHz帯での無線LANの運用を可能にするための検討が行われています。
(参考:クアルコムジャパン『米国、欧州における6 –7 GHz帯免許不要帯域の検討状況』 / 5GHz帯無線LAN作業班(第15回)

6GHz帯の全帯域をIEEE 802.11axで利用できる場合、新たに運用可能なチャンネルが80MHz幅システムで14、160MHz幅システムでも7と大きく増加することになり、Wi-Fi Allianceは6GHz帯の追加によりネットワークのさらなる高速・大容量化が図れるとしています。
(参考:『次世代高効率無線LAN規格 IEEE802.11axに関する国内外の動向』 / 総務省MRA国際ワークショップ2019

「Wi-Fi 6E」は6GHz帯が法制度の変更によって利用可能になった後、6GHz帯に対応する機器を識別するためのブランド名として現行の「Wi-Fi 6」と共に用いられる予定です。