ヤマハ「RTX840」が登場、RTX830比4倍のメモリを搭載し10GbEには対応せず

ヤマハ株式会社は2025年5月27日、ギガアクセスVPNルーター「RTX840」を発表しました。希望小売価格は121,000円(税込)で2025年8月に発売される予定です。

RTX840 特長

利用拡大するクラウドサービスに最適なネットワークを提供 ヤマハ ギガアクセスVPNルーター『RTX840』 小規模拠点向け「RTX830」の後継モデル、2025年8月発売 - ニュースリリース - ヤマハ株式会社

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RTX840は2017年発売のRTX830以来、およそ8年ぶりに登場する小規模拠点向けルーターRTX8x0シリーズの新モデルです。

RAM容量がRTX830の256MBから4倍の1GBに拡張され、NATセッション数および動的フィルターセッション数は65,534から150,000に増加、"TCPコネクション処理性能"はRTX830比で約30%強化と謳われています。スループットは最大2.0Gbps、IPsecスループットは最大1.0GbpsでRTX830と変わりません。

Microsoft 365などクラウドサービスの利用に伴ってセンタールーター経由のトラフィックが増大することを防ぐため、クラウドサービスのIPアドレスやFQDNをヤマハのサーバーから取得し、該当するIPアドレス・FQDNへのトラフィックを直接インターネットへ振り分けるローカルブレイクアウトが利用可能になっています。

処理性能の向上とローカルブレイクアウトのサポートを除いた仕様は概ねRTX830と同等です。インターフェイスは1000BASE-T×5(WAN×1 + LAN×4)で、10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-Tなどのマルチギガビット規格には対応していません。筐体サイズはW220×H43.5×D160mm、重量は1.1kg、最大消費電力はRTX830の11Wからわずかに上昇した12Wです。