
2025年5月20日現在、ASUSのグローバル向けサイトで無線LANルーター「ROG Strix GS-BE18000」の製品情報が公開されています。価格や発売時期、投入先地域などは同日時点で明らかになっていません。
ROG STRIX GS-BE18000 | Networking|ROG Global
ROG Strix GS-BE18000は6GHz帯でWi-Fi 7(IEEE 802.11be)による最大11,529Mbps(4ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大5,764Mbps(4ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大688Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE18000」クラスの製品です。2.4GHz帯が4ストリームではなく2ストリーム構成のため、ROG Rapture GT-BE19000など「BE19000」クラスの製品よりもわずかに低い「BE18000」となっています。

最大の特徴は有線インターフェイスにあり、WAN端子1基とLAN端子7基の合計8基搭載されているRJ-45端子すべてが2.5GBASE-Tに対応しています。無線LANルーターにおける多ポート2.5GbE構成はTP-Link Archer BE550(WAN×1 + LAN×4)の例がありますが、8基の2.5GbE端子を搭載した無線LANルーターは過去に例がないと思われます。ただしROG Rapture GT-BE98等に見られる10GbEインターフェイスはRJ-45端子・SFP+スロットともに実装されていません。USB端子はUSB 3.2 Gen 1 Standard-Aが1基設けられています。CPUは4コア 2.0GHz、RAMは2GBです。
付加機能は従来のASUS製ゲーミングルーターと変わらず、メッシュネットワーク構築機能「AiMesh」、セキュリティ機能「AiProtection Pro」、ASUS製PCとの間でアダプティブQoSを用いた通信の最適化を行う「ROG First」、ポート単位でゲームの通信を優先する「Gaming Port」(LAN端子のうち2基)などが利用可能です。
筐体デザインは過去のアンテナ内蔵モデルであるROG Rapture GT6から更に一新され、タワー型PCを彷彿とさせる箱型のものとなりました。前面のROGロゴはRGBライティングに対応し、アプリから発光パターンやカラーの制御が可能です。筐体サイズは225×90×225mm、重量は927.5gです。
なお、中国市場にはGS-BE18000よりも先行して「ROG魔盒(ROG Strix GS7)」が投入されていました。筐体はGS-BE18000とほぼ共通ですが、中国市場向けのため6GHz帯非対応のデュアルバンド「BE7200」構成、2.5GbE端子がWAN×1 + LAN×8の計9基、CPUのクロック周波数が1.8GHzなど、内部のハードウェアにはGS-BE18000との違いが多く見られます。