2023年12月11日現在、GIGABYTEのウェブサイトにおいてPCI Expressカード「GC-WIFI7」の製品ページが公開されています。
GC-WIFI7 Key Features | Motherboard - GIGABYTE Global
GC-WIFI7はIEEE 802.11be(Wi-Fi 7)・IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/nおよびBluetooth 5.3に対応する無線LAN/Bluetooth拡張カードです。無線LANの最大通信速度は5,800Mbpsとのことで、6GHz帯でWi-Fi 7による2ストリーム/320MHz幅の通信を行えると見られます。Wi-Fi 7の利用にはWindows 11 SV3(Windows 11 2023 Update / 23H2)以降が必要となり、Windows 10向けのドライバは提供されない旨がマニュアルに記載されています。
一般的なPCI Express x1スロットに取り付けられるカードのため、マザーボード上に無線LANモジュール用のM.2 Key Eスロットがない、もしくは既存モジュールからの換装が困難な場合にもPCI Expressスロット(およびBluetooth用のUSBピンヘッダ)さえあればWi-Fi 7へのアップグレードを行えます。
ブラケット部の端子に接続する外部アンテナとして従来製品よりもシンプルな形状になった「GIGABYTE Ultra-high Gain Antenna」が付属し、任意の場所に磁力で固定することができるようです。
製品ページでは搭載されているモジュールの詳細が確認できませんが、複数のリビジョンが存在しrev. 1.0がQualcomm QCNCM865(FastConnect 7800)、rev. 1.1がMediaTek MT7927 / RZ738(Filogic 380)、rev. 1.2がIntel BE200を搭載していることがマニュアルおよびドライバ配布ページから確認できます。GIGABYTEは第14世代Coreシリーズに合わせて投入されたZ790マザーボードの一部でもリビジョンによるモジュールの区分を行っていました。
なお、Wi-Fi 7対応モジュールはM.2 2230形状のIntel BE200(BE200NGW)が単体で流通しており、GC-WIFI7同様にPCI Expressスロットへの組み込みを可能としたものもAliExpressやeBay等で販売されています。