NETGEAR Inc.は2023年3月14日、無線LANルーター「Nighthawk RS700」を発表しました。北米向け公式サイトでは699.99USDで事前注文の受付が開始されており、2023年第2四半期中に出荷が開始される予定です。日本国内での取り扱いや価格に関する情報は2023年3月時点で公開されていません。
RS700 - Nighthawk Tri-Band WiFi 7 Router - NETGEAR
RS700は6GHz帯でIEEE 802.11be(Wi-Fi 7)による最大11.5Gbps(4ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大5.8Gbps(4ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大1.4Gbps(4ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE19000」クラスの製品で、NETGEAR初のWi-Fi 7対応機器として投入されます。
各1基のWAN端子およびLAN端子が10GBASE-Tに対応する他、4基の1000BASE-T対応LAN端子と1基のUSB 3.0 Standard-A端子を備えています。10GbE対応のスイッチやNASを投入しているNETGEARですが無線LANルーターにおける10GbE採用例は限られており、Orbiシリーズを除いたNETGEARの無線LANルーターではNighthawk X10 R9000(2017年発売)以来の10GbE搭載モデルであると思われます。
付加機能としてはBitdefenderの技術を用いたセキュリティ機能「NETGEAR Armor」(1年間無料のライセンスが付属、無料期間終了後は年額99.99USD)、およびペアレンタルコントロール機能「NETGEAR Smart Parental Controls」が実装されています。
Wi-Fi 6世代最初期のRAX120・RAX80での導入からWi-Fi 6E世代のRAXE300までの上位モデルで採用された翼状パーツにアンテナを内蔵する筐体デザインは用いられず、高さ281.70mmの六角柱にアンテナを内蔵、前面に状態表示用のLEDを配置した新たなデザインとなりました。筐体天面および底面に放熱用と思しきグリル状の部分が確認できるものの、内部の冷却機構がどのようになっているかは明らかにされていません。
CPUは4コア 2.6GHzのものが搭載され、RAMは1GB、NANDフラッシュメモリは512MBです。CPUを含むプロセッサの型番は公開されていませんが、無線LANチップセットとしてBroadcomが2022年に発表したBCM67263(6GHz帯)・BCM6726(5GHz/2.4GHz帯)が搭載されていることから、プロセッサも同時期に発表されたBroadcom BCM4916ではないかと推測できます。