NECプラットフォームズ株式会社は2022年2月3日、無線LANルーター「Aterm WX3000HP2」(PA-WX3000HP2)を発表しました。価格はオープンで2022年2月10日に発売される予定です。
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WX3000HP2の概要
WX3000HP2は5GHz帯でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)による最大2,402Mbps(2ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で同574Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信に対応するデュアルバンド「AX3000」クラスの製品で、MU-MIMOおよびビームフォーミングをサポートしています。
WAN端子は1基、LAN端子は4基でいずれも1000BASE-Tまでの対応です。USB端子は備わっていません。
NTT東西のフレッツ網におけるIPv4 over IPv6接続サービスは「transix」・「v6プラス」・「IPv6オプション」・「OCNバーチャルコネクト」(動的IPのみ)・「クロスパス」・「v6 コネクト」に対応しています。
WX3000HP2とWX3000HPの違い
WX3000HP2の仕様は2020年に発売されたAterm WX3000HPとの共通項が非常に多く、型番からも見て取れる通りWX3000HPのマイナーチェンジモデルとなっています。本項ではNECプラットフォームズから公開されている資料で確認できる2機種の違いを整理します。
子機/中継機能の削除
WX3000HPには子機(CONVERTER)モードおよび中継機能が実装されていましたが、WX3000HP2にはどちらも備わっておらずルーターモードまたはブリッジモードで親機としてのみ利用可能です。
なお、WX3000HP2と同時に発表されたAterm WX5400HPを含む一部製品が対応している「メッシュ中継機能」にはWX3000HP2・WX3000HPのどちらも対応していません。
5GHz帯 144chの削除
WX3000HPが発売後のファームウェアアップデートで対応した5GHz帯の144ch(中心周波数 5,720MHz)ですが、WX3000HP2の仕様には記載がなく再び非対応となったようです。
接続用QRコードの仕様変更
スマートフォンやタブレットから接続用QRコードを読み取って無線LAN接続を行える点は変わらないものの、WX3000HPが対応していたNECプラットフォームズ独自仕様かつ専用アプリが必要な「らくらくQRスタート 2」ではなく、Aterm WX1800HP(AX1800HP)と同様にAndroid/iOSの標準カメラアプリで読み取りが可能なものに変更されました。