eo光10ギガ対応ルーター「eo-RT150(Z)」の詳細・eo-RT200との違いなど

2022年4月27日現在、株式会社オプテージが提供するインターネット接続サービス「eo光」のサポートページで「10ギガ対応eo光多機能ルーター」(eo-RT150(Z))の情報が公開されています。

10ギガ対応eo光多機能ルーターの機能詳細【eo-RT150(Z)】|eoユーザーサポート

スポンサーリンク

eo-RT150(Z)の概要

eo-RT150(Z)は上下最大概ね10Gbpsの「eo光ネット 10ギガコース」、同5Gbpsの「eo光ネット 5ギガコース」ユーザー向けに提供される宅内機器で、名称は既に提供されているeo-RT150(N)およびeo-RT200(N)と同じく「10ギガ対応eo光多機能ルーター」です。

WAN側(ONU接続用)に1基、LAN側に1基の10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T対応端子を備え、10GBASE-Tや5GBASE-Tに対応する機器を接続して「10ギガコース」・「5ギガコース」の通信速度を最大限活用することができます。また、無線LAN部分は5GHz帯および2.4GHz帯のIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)に対応しています。

eo-RT150(Z)eo-RT150(N)eo-RT200(N)
メーカーZTENECプラットフォームズNECプラットフォームズ
対応通信規格IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/nIEEE 802.11ax/ac/a/b/g/nIEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n
通信速度(5GHz帯)最大4,804Mbps
(4str/160MHz)
最大2,401.9Mbps
(4str/80MHz)
最大2,401.9Mbps
(4str/80MHz or 2str/160MHz)
通信速度(2.4GHz帯)最大1,147.1Mbps
(4str/40MHz)
最大1,147.1Mbps
(4str/40MHz)
最大1,147.1Mbps
(4str/40MHz)
暗号化方式WPA3-SAE(AES)
WPA3-SAE(AES) Transition Mode
WPA2-PSK(AES)
WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES)
WEP
Enhanced Open
WPA2-PSK(AES)
WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES)
WEP
WPA3-SAE(AES)
WPA3-SAE(AES) Transition Mode
WPA2-PSK(AES)
WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES)
WEP
Enhanced Open
WAN端子10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T×110GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T×110GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T×1
LAN端子10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T×1
1000BASE-T×3
10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T×1
1000BASE-T×3
10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T×1
1000BASE-T×3
消費電力30W24W最大27W

メーカー

eo-RT150(Z)は総務省・Wi-Fi Alliance・JATE(一般財団法人 電気通信端末機器審査協会)などの認証をZTE Corporationの名義で通過しており、マニュアル内で確認できる本体ラベルにもZTE CORPORATIONの表記があることから、eo光向けの機器としては初のZTE製品と見られます。

ZTEが国内の通信事業者向けに供給している製品の内、NURO 光(ソニーネットワークコミュニケーションズ)向けのZXHN F660P、コミュファ光(中部テレコミュニケーション)向けのF2886S・F5648はeo-RT150(Z)と同様にIEEE 802.11axに対応しています。

無線LAN部分

eo-RT150(Z)は5GHz帯でIEEE 802.11axによる最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で同1,147.1Mbps(4ストリーム/40MHz)の通信に対応するデュアルバンド「AX6000」クラスの製品で、MU-MIMOおよびビームフォーミングをサポートしています。

eo-RT150(N)は160MHz幅(HE160)での通信に非対応、eo-RT200(N)は160MHz幅での通信時に空間ストリーム数が最大2ストリームに制限される仕様のため、どちらも5GHz帯の通信速度は最大2,401.9Mbpsに留まっており、eo-RT150(Z)の5GHz帯通信速度はeo-RT150(N)・eo-RT200(N)比で約2倍に上昇したことになります。

4ストリーム/160MHz幅の通信に対応した一般的な"子機"(PC・PC用無線LANアダプタ・スマートフォン・タブレット等)は2022年4月時点で存在せず、単一の子機とeo-RT150(Z)間の通信速度は最大2,402Mbps(Intel製Wi-Fi 6アダプタ搭載のPC)または1,201Mbps(iPhone 11以降など大多数のWi-Fi 6対応スマートフォン)に留まります。

2.4GHz帯の通信速度はeo-RT150(Z)・eo-RT150(N)・eo-RT200(N)で共通です。

有線LAN部分

前述の通りeo-RT150(Z)はLAN側に「LAN4」として1基の10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T対応端子を備え、この他に3基の1000BASE-T対応端子(『LAN1』~『LAN3』)が存在します。端子数・対応規格ともeo-RT150(N)・eo-RT200(N)と変わりません。

NECプラットフォームズ製の10GbE対応機器(eo-RT150(N)・eo-RT200(N)・WH842X)と同様にフェールセーフ機能が実装されており、温度が上昇した際にWANおよびLAN4のリンク速度が最大1Gbpsに制限される、もしくは本体の電源がオフになる仕様となっています。

設定項目

LAN内端末のブラウザからアクセス可能な設定画面はNECプラットフォームズ製品と同様に「eo光多機能ルーター クイック設定Web」と呼称されます。メーカーの違いにより設定画面のデザインや項目の名称は異なるものの、設定可能な内容に大きな違いは見られません。