TP-Linkの無線LAN中継機「RE505X」を入手したので仕様や機能を見てみたいと思います。
(本商品はティーピーリンクジャパン株式会社より提供を受けています)
RE505X | AX1500 Wi-Fi 6 中継器 | TP-Link Japan
仕様
- 対応通信規格(5GHz帯):IEEE 802.11ax/ac/a/n
- 対応通信規格(2.4GHz帯):IEEE 802.11b/g/n
- 最大通信速度(5GHz帯):1,200Mbps
- 最大通信速度(2.4GHz帯):300Mbps
- アンテナ:2基(外付け)
- CPU/RAM/フラッシュメモリ:非公開
- WAN端子/LAN端子:1基(1000BASE-T)
- ボタン類:WPSボタン、リセットボタン
- サイズ:W74×H124.8×D46mm
特徴
本製品は無線LAN中継機(いわゆる『ブロードバンドルーター』相当の機能を持たず、既存の無線ネットワーク拡張が主な用途となる機器)としては国内初となるIEEE 802.11ax("Wi-Fi 6")対応製品で、5GHz帯でIEEE 802.11axによる最大1,200Mbpsの通信が可能です。
(IEEE 802.11axは5GHz帯のみ対応のため、2.4GHz帯ではIEEE 802.11nによる最大300Mbpsの通信となります)
機能面では2.4GHz帯と5GHz帯のどちらかをルーターと中継機の接続、もう一方を中継機と子機の接続に割り当てられる「ハイスピードモード」や、IEEE 802.11axアクセスポイントとして利用できる「ブリッジモード」が特徴です。
外観
先日紹介したTP-Link RE300を比較用に並べました。
どちらもデュアルバンド構成かつ同じアンテナ数の製品ですが、アンテナが外付けとなっているRE505Xではアンテナの存在感が非常に大きく、アンテナ部分を除いた筐体のサイズもRE300とはかなりの差があります。
表面は光沢のある仕上げで、機器の状態を表す4基のLEDがあります。
側面にはWPSボタンとリセットボタンがあります。
セットアップ
初期設定・管理は従来モデルと同じくTP-Linkが提供するAndroid/iOS向けアプリ「Tether」からの実施が推奨されています。
電源を投入すると「TP-Link_Extender」が端末に表示されるので、このSSIDに接続した状態で「Tether」アプリを開くと初期設定が始まります。
2.4GHz帯/5GHz帯それぞれのSSIDを選択して暗号化キーを入力し、設定が完了すると初期状態では元のSSIDに「_EXT」が付いたSSIDが中継機から展開されます。
中継機(レンジエクステンダー)とブリッジ(アクセスポイント)のモード切替については初期設定完了後、「Tether」アプリ内の「ツール」→「動作モード」から可能となります。
カバレッジ・速度
今回は都合によりIEEE 802.11ac対応のArcher C6・Galaxy S9 SC-02Kとの組み合わせで使用しています。予めご了承下さい。
カバー範囲についてはRE300との間にあまり差が見られず、同じ階かつ壁を挟んで数mの距離にある地点AではRSSI -70dBm前後、別の階かつ端末上での電波強度表示が1~2の間で移り変わる地点BではRSSI -82dBm前後となりました。
ルーターと中継機の間を2.4GHz帯、中継機と子機の間を5GHz帯で接続する「ハイスピードモード」を有効にし、端末を5GHz帯のSSIDに接続した状態でRE505X/RE300それぞれの速度計測を行ったところ、電波強度が落ちる地点Bでの通信速度はどちらも40Mbps前後となったのに対し、地点AではRE300が上下とも50Mbps弱で留まり、RE505Xが下り80Mbps/上り70Mbps台を出す結果となりました。
発熱
IEEE 802.11ax対応製品であることと筐体の形状からある程度熱を持つことを予想していましたが、しばらくコンセントに繋ぎ通信を行った限りでは表面が少し暖かくなる程度でした。
(付属の設定ガイドでは設置場所の気温は0℃から40℃の範囲を維持するよう指示されています)
所感
サイズがやや大きいためコンセントの環境によっては設置場所を選ぶものの、無線ネットワークの拡張だけに留まらず手頃な価格でIEEE 802.11ax環境を構築できる機器として利用価値のある製品ではないかと思います。
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