TP-Linkは2022年1月4日、同月5日から8日にかけて開催されるCES 2022に合わせて無線LANルーター「Archer AXE300」の概要を公開しました。価格や発売時期などの詳細は現時点で明らかにされていません。
CES 2022 | TP-Link Introduces Archer AXE300 — The Fastest WiFi 6E Router to Date
Archer AXE300は6GHz帯でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6E)による最大4,804Mbps、5GHz帯1でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)による最大4,804Mbps、5GHz帯2で同4,804Mbps、2.4GHz帯で同1,148Mbpsの通信に対応するクアッドバンド「AXE16000」クラスの製品です。空間ストリーム数は合計16とされており、6GHz帯および5GHz帯はそれぞれ4ストリーム/160MHz、2.4GHz帯は4ストリーム/40MHzで上記速度を実現しているようです。
クアッドバンド構成のWi-Fi 6E対応製品としてはNETGEAR Orbi RBKE960シリーズが発表済みですが、メッシュネットワークの構築を前提としない単体のWi-Fi 6Eルーター、ならびに全バンド合計の通信速度が15Gbpsを超える「AXE16000」クラスの製品はArcher AXE300が初の例になると思われます。
無線部分の増強に伴って有線部分の仕様も従来製品から拡充され、本体背面に10GBASE-T対応WAN/LAN端子を1基、コンボポート(排他仕様)の10GBASE-T端子とSFP+スロットを各1基、2.5GBASE-T対応のWAN/LAN端子を1基、1000BASE-T対応のLAN端子を4基備えており、WAN・LANの両側で最大10Gbpsの有線接続が可能となっています。
なお、10GbEに対応するTP-Link製ルーターは2021年に「Archer AX206」が発表されたものの、およそ1年が経過した2022年1月現在も未発売のままとなっています。
セキュリティ機能は従来と同じくAviraの技術を用いる「TP-Link HomeShield」で、4コア 2.0GHzのCPUが搭載されています。また、少なくとも1基のUSB 3.0端子が設けられています。
この他、CES 2022 Innovation Awards受賞製品として存在が明らかになっていた「Archer AXE200 Omni」もTP-Linkのサイト上で公開されました。こちらはトライバンド「AXE11000」クラスで、筐体の四隅に据えられた外部アンテナが稼働する構造となっています。