ヤマハ株式会社は2024年1月17日、無線LANアクセスポイント「WLX323」および「WLX322」を発表しました。希望小売価格はWLX323が115,500円、WLX322が93,500円(いずれも税込)で、2024年2月に発売される予定です。
WLX323は6GHz帯でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6E)による最大2,402Mbps(2ストリーム)、5GHz帯で最大2,402Mbps(4ストリーム)、2.4GHz帯で最大574Mbps(2ストリーム)の通信に対応するトライバンド「AXE5400」クラスの製品です。WLX322では6GHz帯が削除され、デュアルバンド「AX3000」クラスとなります。無線部分以外の仕様は両モデル共通です。
接続可能な端末数はWLX323が最大270台(6GHz帯100台 + 5GHz帯100台 + 2.4GHz帯70台)、WLX322が最大170台(5GHz帯100台 + 2.4GHz帯70台)で、特にWLX323では既存トライバンド機であるWLX313の最大150台(5GHz帯50台×2 + 2.4GHz帯50台)から大きく向上しました。
有線インターフェイスは2.5GBASE-TとIEEE 802.3at準拠のPoE受電に対応したLAN端子を1基、コンソール端子を1基備えています。RAMは1GB、フラッシュメモリは4GB(eMMC)と16MBです。
従来のヤマハ製トライバンド機には5GHz帯の無線LANモジュール1基を占有して5GHz帯(W53/W56)の常時監視を行い、レーダー波検出時に空きチャンネルへの即時切り替えを行う「Fast DFS」が搭載されていましたが、WLX323/WLX322では新たに「Fast DFS v2」が導入されました。Fast DFS v2は無線LANモジュールを占有する必要が無くなりトライバンド運用との両立が可能になったほか、旧Fast DFSに対応できなかったデュアルバンド機のWLX322でも利用できます。
他の機能としては電波強度の弱いスティッキー端末との通信を切断して他のAPへのローミングを促し、更にローミングのタイミングを同一クラスター内のAP間で共有する「適応型ローミングアシスト機能」が実装されたほか、従来製品同様の「Radio Optimization機能」、「クラスター型管理機能」なども利用可能です。