
2025年7月1日現在、Minisforum公式サイトにおいて「Minisforum N5 Pro AI NAS」の予約注文受付が行われています。同日時点で注文可能な構成と価格は以下の通りで、いずれも2025年7月30日に出荷が開始される予定です。
- RAMなし + 64GB SSDモデル:163,192円(税込)
- DDR5 16GB RAM + 64GB SSDモデル:172,792円(税込)
- DDR5 ECC 48GB + 64GB SSDモデル:212,792円(税込)
- DDR5 ECC 96GB + 64GB SSDモデル:262,392円(税込)
Minisforum N5 Proは最大8基・合計144TBまでのストレージを搭載可能なデスクトップ型NASです。OSはZFSに対応しRAID 0/1・RAIDZ1/2をサポートする「MinisCloud OS」がプリインストールされています。

筐体前面からアクセス可能なストレージベイは5基分が設けられており、それぞれに3.5インチHDDもしくは2.5インチHDD/SSDを装着できます。各ベイに22TBのHDDを装着することによって、ストレージベイのみで合計110TBの構成が可能です。(SeagateやWestern Digitalから発売されている24TBのHDDへの対応は明言されていません)
M.2 SSD用のスロットはPCI Express 4.0 x2 + 4.0 x1 + 4.0 x1の3基が存在し、いずれもM.2 22110/2280/2230形状のSSDを装着できます。このうちx2スロットとx1スロットはアダプタを介したU.2 SSDの装着に対応しており、4TBのM.2 SSDを1基と15TBのU.2 SSDを2基装着することによって、M.2/U.2 SSDで最大34TBの構成が可能です。
搭載されているプロセッサは4基の"Zen 5"コアと8基の"Zen 5c"コアから成るCPU部分、RDNA 3.5アーキテクチャ・16CUのGPU部分(Radeon 890M)、最大50TOPSのNPU部分で構成される"Strix Point"世代のAMD Ryzen AI 9 HX370です。RAMはDDR5-5600/ECC対応のSO-DIMMを2基装着でき、Minisforum公式サイトではRAMなし(ベアボーン)・DDR5 16GB・DDR5 ECC 48GB・DDR5 ECC 96GBから選択可能です。

有線LANインターフェイスはMarvell AQC113を用いる10GBASE-T対応端子、Realtek RTL8126を用いる5GBASE-T対応端子が各1基設けられています。標準状態では無線LANには対応していませんが、SSD用とは別のM.2 Key EスロットにPCI Express x1接続の無線LAN/Bluetoothモジュールを装着できます。
NAS用途を想定したモデルながらDisplayPort Alternate Modeに対応するUSB4 Type-C端子が2基存在し、HDMI 2.1端子と合わせて最大3画面の映像出力を行えます。その他の外部接続インターフェイスは以下の通りです。
- 本体前面
- USB4 Type-C端子×1
- USB 3.2 Gen 2 Standard-A端子×1
- 本体背面
- USB4 Type-C端子×1
- USB 3.2 Gen 2 Standard-A端子×1
- USB 2.0 Standard-A端子×1
- HDMI 2.1端子×1
- OCuLink端子×1
- RJ-45端子(10GBASE-T対応)×1
- RJ-45端子(5GBASE-T対応)×1
- DC電源端子×1