
2025年10月18日現在、米Newegg.comでASUSの無線LANルーター「ROG Rapture GT-BE19000AI」の予約注文受付が行われています。価格は899.99USD(約135,380円)で2025年10月24日に発売される予定です。
ROG Rapture GT-BE19000AI | Gaming Routers|ROG - Republic of Gamers|ROG USA
GT-BE19000AIは6GHz帯でWi-Fi 7(IEEE 802.11be)による最大11,529Mbps(4ストリーム/320MHz)、5GHz帯で最大5,764Mbps(4ストリーム/160MHz)、2.4GHz帯で最大1,376Mbps(4ストリーム/40MHz)の通信に対応するトライバンド「BE19000」クラスの製品です。

有線インターフェース(USB含む)は以下のような構成となっており、WAN側とLAN側の両方に複数のマルチギガビットイーサネット対応機器を接続することができます。
- WAN/LAN兼用端子
- 10GBASE-T×1
- 2.5GBASE-T×1
- LAN端子
- 10GBASE-T×1
- 2.5GBASE-T×3
- 1000BASE-T×1
- USB端子
- USB 3.2 Gen 1 Standard-A×1
- USB 2.0 Standard-A×1
無線LANルーターとしての仕様は2024年に発表されたROG Rapture GT-BE19000に準じますが、GT-BE19000AIの特徴は別の部分にあります。

GT-BE19000AIは型番の通りAIの使用を謳う機能を前面に打ち出したモデルであり、Broadcom BCM4916と思われる4コア 2.6GHzのCPUとは別にNPU(Neural Processing Unit)を搭載することが2025年1月の発表時より明らかになっていました。アメリカでの発売に伴って更新されたASUS公式サイトの製品情報によると、"Router Core"と呼称される4コア 2.6GHzのCPUとは別に、4コア 2.1GHzのCPUと7.9TOPSの処理性能を持つNPUを"AI Core"として別途搭載したデュアルシステム構成になっているとのことです。仕様に「32+32 GB Flash and 4+4 GB RAM」との記載がある通り、"Router Core"・"AI Core"の双方に4GBのRAMと32GBのフラッシュメモリが搭載されています。
"AI Core"の搭載によって通常の無線LANルーターよりも高い処理性能を持つに至ったためか、ASUS製ルーターでは初めてDockerがシステムに統合され、ルーター上でDockerコンテナが動作する構造です。ASUS公式サイトのFAQではAdGuard Homeを例に取ってDocker機能の解説が行われており、管理にはGUIベースでDockerを操作できるPortainerが用いられています。
その他にもトラフィックの自動監視・最適化を謳う「Adaptive QoE」、経路の短さではなく実際のレイテンシを基にゲームサーバーとの通信経路を選択する「GTNet」、ルーター上で動作するエッジAIにルーターの設定や挙動について質問できる「Router Assistant」などが過去のASUS製品にはない新たな機能として実装されるようです。