【2020年版】各メーカーのWi-FiルーターでVPNを使う方法/対応有無

まとめ

市販の無線LAN/Wi-Fiルーター、及び有線のみ対応のルーターにおけるVPN(主にPPTP・OpenVPN・L2TP/IPsecによるリモートアクセスVPN)対応の有無、(対応している場合の)VPN使用方法の一覧です。

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早見表

特定のプロトコルに対応する製品があるかどうかをメーカーごとに分類した表です。

当該メーカーのすべての製品が対応していることを示すものではありません。


PPTPL2TP/IPsecOpen
VPN
IPsec
(拠点間VPN)
備考
BUFFALO
(AirStation)
法人向け
有線製品のみ

NEC-PF
(Aterm)
UNIVERGE」は
VPN対応
ELECOM
I-O DATA法人向け製品のみ法人向け
有線製品のみ

PLANEX有線製品のみ有線製品のみ有線製品のみ有線製品のみ
ASUS
NETGEAR
TP-Link法人向け製品のみ法人向け製品のみ
Synology

BUFFALO

一部を除きPPTP対応

BUFFALOのWi-Fiルーターは複数の機種がVPNサーバー機能を備えており、標準でPPTPによるVPN接続を行えます。

型番がWSRから始まる機種(WSR-2533DHP/WSR-1166DHP2等)やWCRから始まる機種(WCR-1166DS)、WHRから始まる802.11ac対応機種(WHR-1166DHP/DHP2/DHP3等)は対応していないため注意が必要です。

Windows 10 のパソコンから、PPTPサーバーへ接続できません(Wi-FiルーターのPPTPサーバー機能利用) | バッファロー
(ページ下部にPPTP対応機種の一覧あり)

IEEE 802.11acとPPTPに対応している機種は以下の通りです。

  • WXR-2533DHP / WXR-2533DHP2
  • WXR-1900DHP / WXR-1900DHP2 / WXR-1900DHP3 /WXR-1901DHP3
  • WXR-1750DHP / WXR-1750DHP2 / WXR-1751DHP2
  • WZR-1750DHP / WZR-1750DHP2
  • WZR-1166DHP / WZR-1166DHP2

上位機種はL2TP/IPsec対応

以下の機種はPPTPに加えてL2TP/IPsecにも対応しており、iOS 10やmacOS SierraのようなPPTP非対応の環境からも接続できます。

メッシュネットワーク製品はL2TP/IPsecのみ対応

2018年より「AirStation connect」ブランドで展開されているメッシュネットワーク対応ルーターもVPNサーバー機能を備えていますが、利用できるプロトコルはL2TP/IPsecのみとなっています。

第5章 VPNサーバー機能 - 無線LAN親機 WRM-D2133HSシリーズ ユーザーマニュアル

IEEE 802.11axとL2TP/IPsecの両立

2019年に発売されたIEEE 802.11ax("Wi-Fi 6")対応無線LANルーター「WXR-5950AX12」はL2TP/IPsecをサポートしており、IEEE 802.11axによる無線LAN環境とリモートアクセスVPNの両立が可能です。

ただし、WAN側が「transix」「v6プラス」「IPv6オプション」「OCNバーチャルコネクト」といったIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6サービスの場合には(他のL2TP/IPsec対応モデルと同じく)利用できません。

WXR-5950AX12 : Wi-Fiルーター : AirStation | バッファロー
第5章 VPNサーバー機能 - 無線LAN親機 WXR-5950AX12シリーズ ユーザーマニュアル

有線のみのVPNルーターあり

有線ルーターのVR-S1000が「VPNルーター」としてPPTP・L2TP/IPsecに対応しています。
こちらは法人向け製品のためIPsecによる2拠点・3拠点での拠点間通信や、拠点間通信とリモートアクセスVPNの併用も可能です。

BUFFALO IPsec対応 VPNルーター VR-S1000
バッファロー
¥13,500(2020/09/22 21:37時点)

BHR-4GRV2は利用できるプロトコルがPPTPのみに限られますが、VR-S1000に比べて安価です。

NEC

AtermシリーズはVPNサーバー非対応

「Aterm」シリーズの個人向け無線LANルーターは基本的にVPNサーバーとして利用できません。
VPNパススルーには対応しているので、LAN内に別途VPNサーバーを構築しポート転送を設定してVPN接続を行うことになります。

IPsecまたはPPTPによるVPN接続を使用することにより、インターネットを経由してLAN側のIPsec機器/PPTPクライアントからWAN側のIPsec機器/PPTPサーバにアクセスすることができます。また、WAN側のIPsec機器/PPTPクライアントからLAN側のIPsec機器/PPTPサーバにアクセスするように設定することも可能です。

http://www.aterm.jp/function/wg2600hp3/guide/vpn.html

VPNパススルー機能|Aterm®WG2600HP2 ユーザーズマニュアル

auひかりのホームゲートウェイも非対応

NECプラットフォームズはauひかり向けにルーター機能を持つホームゲートウェイ(BL1000HW/BL1001HW、BL900HW/BL901HW/BL902HW等)を提供していますが、こちらもVPNサーバー非対応です。

VPNパススルー機能はAtermシリーズと同様に実装されているため、LAN内に配置したVPNサーバーへ接続することで対応されている方が多いようです。

ELECOM

VPNパススルーは多くの製品でサポートされていますが、VPNサーバー対応製品は皆無です。

I-O DATA

IEEE 802.11ac対応製品の一部はL2TP/IPsecに対応

以下の製品がL2TP/IPsecによるリモートアクセスに対応しています。
(いずれもIPv6インターネット接続時は利用できません)

  • WN-TX4266GR(2020年2月発売)
  • WN-DX2033GR(2019年11月発売)
  • WN-DX1167GR(2020年2月発売)
  • WN-AX2033GR2
  • WN-AX1167GR2

WN-TX4266GR 詳細ガイド | アイ・オー・データ機器

WN-DX2033GR 詳細ガイド | アイ・オー・データ機器
WN-DX1167GR メッシュ親機 詳細ガイド | アイ・オー・データ機器

WN-AX2033GR2 詳細ガイド|外出先から自宅のネットワークにアクセスする(VPNリモートアクセス)
WN-AX1167GR2 詳細ガイド|外出先から自宅のネットワークにアクセスする(VPNリモートアクセス)

一部製品がPPTPに対応

その他の一部機種はPPTPによるVPNサーバー機能を備えています。

「PLANT」シリーズ(WNPR2600G,WNPR1750G,WNPR1167F,WNPR1167G)のようにIEEE 802.11ac世代であっても対応していない場合や、WN-G300DGRのように多少古くても対応している場合があるので注意が必要です。

以下に対応機種の例を挙げます。

  • WN-AX2033GR
  • WN-AC1600DGR3
  • WN-AX1167GR・WN-AX1167GR/V6
  • WN-AC1167DGR3
  • WN-AG300DGR
  • WN-G300DGR

有線のみのVPNルーターは生産終了

無線LANルーターとは別にETG3-RシリーズなどのVPN対応有線ルーターが販売されていましたが、2018年に生産が終了しています。

特殊なVPN対応製品も

法人を対象にした「特定用途向け」製品として、IPsecによる拠点間通信を行えるBX-VP1や、LTE通信とOpenVPNに対応したUD-LT1UD-LT1/EXがあります。

PLANEX

現在販売されている無線LANルーターはいずれもVPNに対応しておらず、「どこでも日本」ブランドの有線ルーターであるMHC-VM1がPPTPに対応しています。

親機と子機のセットで販売されるMHC01とMHC1000は「独自方式による接続」を行うとされています。

MHC-VM1の他、OpenVPN対応のVR500-OV1とVPN-41FE-OV1、PPTP及びIPsec・L2TP/IPsec対応のVR500-A1とVPN-41FEが販売されています。

ASUS

日本で販売されているASUSのWi-Fiルーターは基本的にPPTPサーバー機能を備えており、RT-AC1200HP以外の機種はOpenVPNにも対応しています。

  • GT-AX11000:PPTP/OpenVPN
  • GT-AC2900:PPTP/OpenVPN
  • RT-AX92U:PPTP/OpenVPN
  • RT-AX88U:PPTP/OpenVPN/IPsec
  • RT-AC88U:PPTP/OpenVPN
  • RT-AC86U:PPTP/OpenVPN
  • RT-AC87U:PPTP/OpenVPN
  • RT-AC85U:PPTP/OpenVPN
  • RT-AC68U:PPTP/OpenVPN
  • RT-AC1200HP:PPTP
  • RT-AC3200:PPTP/OpenVPN
  • BRT-AC828:PPTP/OpenVPN/IPsec
  • ZenWiFi AC (CT8):PPTP/OpenVPN
  • Lyra Voice:PPTP/OpenVPN
  • Lyra Trio:PPTP/OpenVPN
  • Lyra mini:PPTP/OpenVPN

BRT-AC828は他の製品とはジャンルが異なり、装着したストレージをNASとして使用できるM.2スロットや冗長化可能な2基のWAN端子を備える「ビジネス向け」の無線LANルーターとして販売されています。

NETGEAR

国内で発売された無線LANルーターでは以下の機種がOpenVPNサーバー機能を備えており、リモートアクセスVPNを利用できます。

  • Nighthawk R7000
  • Nighthawk X4 R7500
  • Nighthawk X4S R7800
  • Nighthawk X6 R8000
  • Nighthawk X6S R8000P
  • Nighthawk X8 R8500
  • Nighthawk X10 R9000
  • Nighthawk AX4 RAX40
  • Nighthawk AX8 RAX80
  • Nighthawk AX12 RAX120
  • Nighthawk Tri-band AX12 AX200
  • RAX20
  • R6350/R6380

「Orbi」シリーズ

メッシュネットワーク製品「Orbi」シリーズはRBx50シリーズ(『Orbi』)・RBx20シリーズ(『Orbi Micro』)・ビジネスユース向けのSRx60シリーズ(『Orbi Pro』)がOpenVPNサーバー機能を備えており、設定から有効にすることでOpenVPNによるリモートアクセスVPNを利用可能です。

WindowsクライアントからOrbi WiFiシステム上でVPNを使用する方法を教えてください。 | Answer | NETGEAR Support

有線ルーター「BR500」(要ライセンス)

リモートアクセスVPN・拠点間VPNに対応する「NETGEAR Insight」ブランドの有線VPNルーター「BR500」(BR500-100JPS/BRK500-100JPS)も販売されていますが、VPN目的での利用に際しては管理用の「Insight ライセンス」とVPN用の「Insight VPN ライセンス」を購入する必要があります。

VPN Routers - BR500 | セキュリティ | 製品 | ビジネス製品 | NETGEAR

TP-Link

国内で発売された製品では以下の機種がPPTP/OpenVPNによるVPNサーバー機能に対応しています。

  • Archer C6
  • Archer C1200
  • Archer C2300
  • Archer C3150
  • Archer C5400
  • Archer C5400X
  • Archer A2600

どのようにPPTP VPNサーバー機能を使用しますか? | TP-Link Japan

OpenVPNサーバー機能の利用に関して | TP-Link Japan

VPN対応の有線ルーターは「SafeStream」シリーズとして販売されています。

過去の「SafeStream」シリーズにはIEEE 802.11nに対応する無線VPNルーターの「TL-ER604W」が用意されていましたが、こちらの販売は既に終了しています。

IEEE 802.11ax対応製品

TP-LinkのIEEE 802.11ax対応無線LANルーターはArcher AX6000・Archer AX11000・Archer AX50・Archer AX10の4モデルが国内で発売されていますが、いずれもPPTP/OpenVPNのVPNサーバー機能を備えています。

Archer AX50 V1 User Guide | TP-Link

Synology

SRM(Synology Router Manager)を搭載する無線LANルーター向けに「VPN Plus」としてVPN関連機能が提供されており、L2TP/IPsec・PPTP・OpenVPN・SSTPによるリモートアクセスVPNやIPsecによる拠点間VPNが利用可能です。

VPN Plus │ Synology Router Manager | Synology Inc.

通常は複数ユーザーのリモートアクセスVPN使用や拠点間VPN使用にはライセンスの購入が必要ですが、2020年4月6日から10月1日までライセンスの無償提供が実施されています。

GL.iNet

OpenWrtを搭載しVPNプロトコルとしてOpenVPN/WireGuardに対応する無線LANルーターが工事設計認証を通過した状態で販売されており、エントリーモデルのGL-MT300N-V2であれば2,000円強でVPN環境を構築できます。

番外1:ひかり電話ルーターをVPNサーバーとして使う

「フレッツ光」や光コラボを契約すると貸し出されるひかり電話ルーター/ホームゲートウェイ(HGW)にはVPNサーバー機能があり、機器を追加することなく簡単にVPN接続を行えます。

プロトコルはL2TP/IPsecで、VPN接続中のスマートフォンでひかり電話を利用することもできます。

なお、2020年4月に開始された上下最大概ね10Gbpsの「フレッツ 光クロス」で提供されるXG-100NEはVPNサーバー機能を備えていません。

番外2:VPNサーバーを構築する

SoftEther VPN Server

SoftEther VPN プロジェクトによって提供されている「SoftEther VPN Server」はWindows/macOS/Linuxに対応したソフトウェアで、インストールしたPCをVPNサーバーとして使うことができます。

リモートアクセス VPN - SoftEther VPN プロジェクト
SoftEther VPN Server マニュアル - SoftEther VPN プロジェクト

OpenVPN

SoftEther VPN Serverと同様、インストールしたPCをVPNサーバーとして利用できます。

OpenVPNのインストール(Windows編) | OpenVPN.JP

NASをVPNサーバーにする

QNAPやSynologyのNASはVPNサーバーとして利用できます。

QNAP NAS を VPN サーバーとして設定する方法 :: セキュリティ、インターネット ::NAS :: QNAP
VPN Serverの設定 - DiskStation Manager - ナレッジベース | Synology Inc.

Raspberry Pi等をVPNサーバーにする

Raspberry Piのような安価・省電力のシングルボードコンピュータをVPNサーバーとしてセットアップする事例も多数見られます。

Raspberry PiでのVPNサーバ構築

コメント

  1. るっちょ より:

    2017/10 I-O DATAさんに問い合わせたところ、「VPNルータは在庫限り」との
    回答がありました。となるとBUFFALOさんの製品ですかねぇ。

  2. 匿名 より:

    >使う方法

    >使えるかどうかを調べてみました。
    タイトル詐欺やめて