デュアルSFP+/16コアRyzen搭載ミニPC「MS-A2」の価格が明らかに、ベアボーンは13万円台から注文受付中

2025年4月27日現在、MINISFORUM Japan 公式オンラインストアにて「MS-A2」の注文受付が行われています。同日時点の価格は以下の通りです。

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MS-A2はプロセッサとしてAMD Ryzen 9 9955HXを搭載したミニPC(ミニワークステーション)です。MINISFORUMの同コンセプト製品はMS-01・MS-A1に続く3代目、AMDプロセッサ搭載モデルに限ると2代目にあたります。

Ryzen 9 9955HXは"Zen 5"アーキテクチャのCPUで構成され、デスクトップ向け"Granite Ridge"に近い性能をラップトップやSFF PCにも搭載可能とした"Fire Range"に属します。主にラップトップ向けdGPUとの組み合わせが想定されているため、GPU部分は"Granite Ridge"の内蔵CPUと同じく2CUと非常に小規模なRadeon 610Mですが、CPU部分は16コア/32スレッド、ブースト周波数は最大5.4GHzに達します。AMDが公開しているRyzen 9 9955HXのcTDP(Configurable TDP)は55W-75Wですが、MS-A2はTDP 100Wでの動作を謳っています。

筐体内部にはPCI Express x16形状スロットが1基設けられており、PCI Express 4.0 x8までの拡張カードを装着可能です。ストレージはPCI Express 4.0 x4接続のM.2 SSDもしくはU.2 SSDを1基、PCI Express 3.0 x4(PCI Express 4.0に変更可能)接続のM.2 SSDを2基まで装着できます。RAMはDDR5-5600対応のSODIMMスロットを2基備え、最大96GBまで拡張可能です。

IntelプロセッサモデルのMS-01が備える10GbEインターフェイスはMS-A1では省略されていましたが、MS-A2はMS-01同様に2基の10GbE対応SFP+スロットと2基の2.5GBASE-T対応RJ-45端子を備えています。SFP+スロットにはIntel X710、2.5GbE端子にはRealtek RTL8125とIntel I226-Vが用いられるようです。

外部接続インターフェイス類は以下のような構成です。

  • 筐体前面
    • USB 3.2 Gen 1(USB 5Gbps)Standard-A×2
    • USB 2.0 Standard-A×1
    • 3.5mmオーディオジャック×1
  • 筐体背面
    • USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps・DisplayPort Alternate Mode対応)Type-C×2
    • USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps)Standard-A×1
    • USB 3.2 Gen 1(USB 5Gbps)Standard-A×1
    • HDMI 2.1×1
    • SFP+スロット×2
    • RJ-45端子×2
    • DC電源端子×1

MS-01・MS-A1に備わっていたUSB4 Type-C端子、MS-A1に備わっていたOcuLink端子はどちらも省略されました。OcuLink接続のMGA1・DEG1やUSB4接続の他社製eGPUが利用できないため、GPUはRyzen 9 9955HX内蔵のRadeon 610MもしくはPCI Expressスロットに装着したグラフィックボードを用いることになります。