Xiaomiは2021年8月10日、Androidスマートフォン「MIX 4」を発表しました。中国向けには4,999人民元(約85,220円)から予約受付が開始されていますが、現時点で日本国内での販売に関するアナウンスはありません。
MIX 4の主なスペック
MIX 4はSoCにQualcomm Snapdragon 888+(CPU:Kryo 680、GPU:Adreno 660)を採用し、8GBまたは12GBのLPDDR5 RAMと128GB・256GB・512GBのUFS 3.1 ストレージを搭載しています。実際に用意されているRAMとストレージの組み合わせは8GB + 128GB・256GB、12GB + 256GB・512GBの計4種です。
- SoC:Qualcomm Snapdragon 888+
- CPU:Qualcomm Kryo 680
- GPU:Qualcomm Adreno 660
- ディスプレイ:6.67インチ 有機ELディスプレイ 1080×2400ピクセル
- リフレッシュレート:120Hz
- タッチサンプリングレート:480Hz
- カバーガラス:Corning Gorilla Glass Victus
- RAM:LPDDR5 8GB / 12GB
- 内蔵ストレージ:UFS 3.1 128GB / 256GB / 512GB
- 外部ストレージ:非対応
- リアカメラ
- 1億800万画素 1/1.33インチ F値1.95
- 1,300万画素 超広角 F値2.2
- 800万画素 望遠 光学5倍相当
- インカメラ:2,000万画素 画面下埋め込み
- バッテリー容量:4,500mAh(120W急速充電・50W非接触充電対応)
- SIMカード:nanoSIM×2
- 対応Band(5G NR):n1/n3/n5/n8/n28/n41/n77/n78/n79
- 対応Band(LTE):B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B34/B38/B39/B40/B41/B42
- 無線LAN:IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n
- Bluetooth:5.2
- GNSS:GPS/GLONASS/QZSS/Beidou/Galileo/NavIC
- 筐体サイズ:W75.35×H162.65×D8.02mm
- 重量:約225g
MIX 4のディスプレイ
MIX 4は6.67インチ 1080×2400ピクセルの有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載し、リフレッシュレートは最大120Hz、タッチサンプリングレートは最大480Hzです。
また、カバーガラスにはCorningの「Gorilla Glass Victus」が用いられています。
MIX 4のインカメラ
2016年に発売された初代Mi MIX以来、MIXシリーズでは
- インカメラを下部ベゼルに配置する(Mi MIX / Mi MIX 2 / MI MIX 2S)
- スライド式のインカメラを搭載する(Mi MIX 3)
- 背面にディスプレイを配置しリアカメラでインカメラを兼用する(Mi MIX Alpha)
- 折り畳んだ状態で外側になるディスプレイにパンチホール形状のカメラを搭載する(MIX FOLD)
といった様々なアプローチで占有率の高い大型のメインディスプレイを実現する試みが為されてきましたが、MIX 4ではXiaomiの商用スマートフォンとして初めての画面下埋め込みカメラが採用されています。(他社製品ではZTE Axon 30・Axon 20、Axon 20ベースのRakuten BIG等で採用例があります)
センサーは2,000万画素のものが搭載されており、カメラを使用していない状態では他の部分に近いレベルでの画面表示が可能とされています。
MIX 4のWi-Fi
既に販売されているMi 11・Mi 11 Ultraと同じくMIX 4はIEEE 802.11ax/ac/a/b/g/nに対応し、特にIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)については"WiFi 6 增强版"となっています。
"WiFi 6 增强版"はスマートフォンでは対応例の少ない160MHz幅(HE160)、およびIEEE 802.11axの標準仕様には含まれていない4096QAM(4K QAM)のサポートによって通常のWi-Fi 6対応スマートフォンよりも高速な通信を可能とするもので、MIX 4における最大通信速度は公開されていないものの、Mi 11では5GHz帯と2.4GHz帯の合計で最大3.5Gbpsの通信が可能と謳われています。
ただし対応する機器が非常に少なく、Mi 11の発表から半年以上が経過した現在でもXiaomiの「小米路由器AX6000」・「小米路由器AX9000」(いずれも国内未発売)が確認できる程度です。
なお、一部で6GHz帯を使用する「Wi-Fi 6E」と"WiFi 6 增强版"が混同されている場合がありますが、両者は完全に別個のものであり、"WiFi 6 增强版"対応のMIX 4・Mi 11・Mi 11 Ultraはいずれも6GHz帯には対応していません。Huaweiが自社製品で用いている「Wi-Fi 6 Plus」とも無関係です。