株式会社オプテージは4月1日、インターネット接続サービス「eo光」(ホームタイプ・メゾンタイプ)において「10ギガコース」「5ギガコース」の提供を開始しました。
(『eo光』はこれまで株式会社ケイ・オプティコムにより提供されてきましたが、同社は4月1日付で社名を『株式会社オプテージ』に変更しています)
サービスの内容は2月の発表時と変わらず、「10ギガコース」では上下最大10Gbpsの、「5ギガコース」では同5Gbpsの通信を利用できます。
いずれも広く使用されている1000BASE-Tの最大通信速度を超えるため、フルスペックの発揮には10ギガビットイーサネットや5ギガビット・イーサネットに対応した機器が必要です。
新規申し込み時に利用料金を最大12ヶ月間割り引く「eo暮らしスタート割」などのキャンペーンも既報通りです。
サービス開始に伴って新たに提供される「10ギガ対応eo光多機能ルーター」(eo-RT150)の詳細も公開されています。
10ギガ対応eo光多機能ルーター(eo-RT150)ご利用ガイド(PDF)
メーカーは明言されていませんが、"ご利用ガイド"内に掲載されているラベルにある「NECプラットフォームズ」の表記と「eo-RT150(N)」という型番、及び2018年12月にNECプラットフォームズ製の同名機器が工事設計認証を通過していることから、KDDI(auひかり)の10ギガ対応サービスで提供されるBL1000HWと同じくNECプラットフォームズが製造していると見られます。
無線側はIEEE 802.11ac・a/b/g/nに加えて"Wi-Fi 6"の名称でも知られるIEEE 802.11ax(Draft)による最大2.4Gbpsの通信に対応し、BL1000HWと同様に11axの利用や80MHz幅での通信をクイック設定Webから切り替えられるようになっています。
無線LAN詳細設定(5GHz)【eo光多機能ルーター(eoRT150)】|eoユーザーサポート
有線側はWAN端子及びLAN端子(各1基)が10GBASE-T及び5GBASE-T・2.5GBASE-Tに対応する他、1000BASE-TまでのLAN端子を3基と電話機用端子を2基備えています。
この構成もBL1000HWと共通ですが、BL1000HWにあったUSB Standard-A端子(2基)は省かれています。
各部の名称と働き【eo光多機能ルーター(eoRT150)】|eoユーザーサポート
また、高い消費電力による発熱への対策として「フェールセーフ機能」が存在し、
- 表面温度の上昇を抑える「10ギガ対応端子のリンク速度を1Gbpsに制限」
- 表面温度が一定値に達した際の「本体の電源をオフにし、再起動後も一時的にインターネット接続を制限」
の2つが発動することがあるとされています。
"ご利用ガイド"においても情報ボックスへの収納や横置き・重ね置きは推奨されておらず、発熱による通信への影響が無視できない程度で生じることが考えられます。
なお、ほぼ同じタイミングで発表されたコミュファ光向けの「WH842X」にも同様のフェールセーフ機能が備わっています。