Qualcomm、Wi-Fi 7メッシュ対応プラットフォーム「Immersive Home 3210/326」を発表

Qualcommは2022年12月14日、無線LAN機器向けプラットフォーム「Immersive Home 3210 Platform」(IPQ5332)および「Immersive Home 326 Platform」(IPQ5322)を発表しました。既にサンプル出荷が開始されており、搭載製品の登場は2023年後半に予定されています。

Qualcomm Revolutionizes Home Networking with Wi-Fi 7 Immersive Home Platforms | Qualcomm

Immersive Home 3210 Platform | Qualcomm

Immersive Home 326 Platform

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Immersive Home 3210/326は2022年5月に発表されたNetworking Pro Series Gen 3に続き、Qualcommの無線LANルーター・アクセスポイント向け製品としては2例目となるIEEE 802.11be(Wi-Fi 7)対応製品です。

従来のImmersive Homeシリーズ同様、主に家庭用の無線LANルーターやメッシュネットワーク製品への組み込みを想定したものであり、Networking Proシリーズに比べてCPUパフォーマンスや無線部分の通信速度が抑えられています。

Immersive Home 3210/326の両モデル共通でArm Cortex-A53 4コア 1.5GHzのCPUを搭載し、Wi-Fi 6E世代のImmersive Home 318/316におけるArm Cortex-A53 2コア 1.0GHzからコア数・クロック周波数ともに引き上げられたものの、Networking Pro Series Gen 3で採用されたArm Cortex-A73は用いられていません。

Immersive Home 3210は最大10ストリーム、Immersive Home 326は最大6ストリームの通信に対応し、各周波数帯の合計速度は前者が最大20.7Gbps、後者が最大10.6Gbpsとされています。両モデルとも「Multi-Link Mesh」と呼称される機能が搭載され、実際の製品における挙動がどのようなものになるかは定かでないものの、周波数帯の組み合わせやバックホール・フロントホールの選択を動的に行うことが可能なようです。