
日本国内で入手可能な最大10Gbpsの有線通信に対応するWi-Fiルーターおよび有線ルーターの一覧です。10GBASE-T端子・SFP+スロットの数など機種ごとの大まかなスペックの他、国内では発売されていない機種についても参考として掲載しています。
最大通信速度は劣るものの価格が低廉かつ選択肢の多い2.5ギガビットイーサネット対応ルータについては「有線2.5ギガ対応Wi-Fiルーターの一覧」をご覧下さい。
- 10Gポートが2基以上の機種
- 10Gポートが1基の機種
- 通信事業者向けの機器
- 国内未発売の機種
- ASUS ROG Rapture GT-AXE16000(2ポート)
- 【Wi-Fi 7】ASUS RT-BE96U(2ポート)
- 【Wi-Fi 7】ASUS ZenWiFi BQ16 Pro(2ポート)
- 【Wi-Fi 7】NETGEAR Nighthawk RS700(2ポート)
- 【Wi-Fi 7】TP-Link Archer BE900(2ポート)
- 【Wi-Fi 7】TP-Link Deco BE95(2ポート)
- TP-Link Archer AXE300(2ポート)
- TP-Link Archer AXE200 Omni(1ポート)
- TP-Link 中国市場向け製品群
- Xiaomi Router 10000(2ポート)
- 10ギガ対応の有線ルーター
10Gポートが2基以上の機種
2基以上の10GbE端子を備える機種はWAN側(インターネット側)を「フレッツ 光クロス」や「NURO 光 10G」など最大10Gbps級のインターネット接続サービスに、LAN側をPCやNASなど高速な通信を必要とする10GbE対応機器に接続することができます。また、これらの機種は各メーカーのフラッグシップ/ハイエンドモデルであることが多く、無線LANで接続したクライアントも下位モデルに比べて高速な通信を見込めます。
バッファロー WXR-11000XE12
- 発売時期:2023年4月
- 通信速度(6GHz帯):最大4,803Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(5GHz帯):最大4,803Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:10GBASE-T×1
- LAN端子:10GBASE-T×1 + 1000BASE-T×3
- メッシュネットワーク構築:対応(Wi-Fi EasyMesh)
- CPU:4コア 2.6GHz(メーカー・型番非公開)

2023年5月に発売されたバッファロー製Wi-Fiルーターの最上位モデルです。各1基のWAN端子およびLAN端子が10GBASE-Tに対応する点は従来の上位機と変わりませんが、新たに追加された6GHz帯をクライアントとの接続用途やWi-Fi EasyMeshの無線バックホールとして運用可能です。
バッファロー WXR-6000AX12P

- 発売時期:2023年1月
- 通信速度(5GHz帯):最大4,803Mbps(4ストリーム/160MHz or 8ストリーム/80MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:10GBASE-T×1
- LAN端子:10GBASE-T×1 + 1000BASE-T×3
- メッシュネットワーク構築:対応(Wi-Fi EasyMesh)
- CPU:4コア 2.2GHz(メーカー・型番非公開)
2023年現在のバッファロー製Wi-Fi 6ルーター(Wi-Fi 6E対応製品を除く)における最上位モデルで、WAN側とLAN側に各1基の10GBASE-T対応端子を備えています。類似仕様のモデルとして以下が存在しますが、無線LAN・有線LAN部分の仕様は同等です。
- WXR-5950AX12(2019年発売の旧モデル)
- WXR-6000AX12S(セキュリティ機能『ネット脅威ブロッカー プレミアム』搭載の旧モデル)
- WXR-6000AX12B(セキュリティ機能を搭載しない旧モデル)
バッファロー製品には個人向け上位モデルであるWXR-11000XE12やWXR-6000AX12Pの他、法人向けと位置付けられるWi-Fi非対応のVR-U500Xが存在し、こちらも2基の10GBASE-T対応端子を備えます。単体で無線LANを利用することはできないものの、拠点間VPNやタグ/ポートVLANの設定といった個人向け製品にはない機能が用意されています。
NECプラットフォームズ Aterm WX11000T12

- 発売時期:2022年9月
- 通信速度(6GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(5GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:10GBASE-T×1
- LAN端子:10GBASE-T×1 + 1000BASE-T×3
- メッシュネットワーク構築:対応(独自)
- CPU:4コア 2.2GHz(Qualcomm Networking Pro 1210)
Atermシリーズ初のWi-Fi 6E対応機として2022年9月に発表されました。6GHz帯は子機との接続の他、本機もしくは下位モデルのAterm WX7800T8を複数台組み合わせメッシュネットワークを構築する際のバックホールとして使用できます。
従来の最上位モデルであるWX6000HPには1基のみ備わっていた10GBASE-T対応端子がWAN側・LAN側に各1基搭載され、LAN内の10GbE対応機器をインターネットに接続する際のボトルネックが解消されました。
CPUに関する情報はコア数以外メーカーから公開されていませんが、Qualcommのサイトに掲載された情報より4コア 2.2GHzのCPUを含むNetworking Pro 1210の採用が判明しています。
NEC Aterm WX11000T12 | Networking Pro 1210 Platform | Qualcomm
I-O DATA WN-DAX6000XR

- 発売時期:2022年9月
- 通信速度(5GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:10GBASE-T×1
- LAN端子:10GBASE-T×1 + 1000BASE-T×4
- メッシュネットワーク構築:非対応
- CPU:4コア(メーカー・型番・クロック周波数非公開)
2022年9月に発表された、I-O DATA製無線LANルーターでは2機種目のWAN側とLAN側に10GBASE-T対応端子を備える製品です。従来製品のWN-DAX3600XR(在庫限り)同様、他の同社製無線LANルーターに見られるネットフィルタリングやペアレンタルコントロール、リピーター(中継)・コンバーター(子機)機能には対応していないため注意が必要です。
ASUS RT-AX89X

- 発売時期:2021年2月
- 通信速度(5GHz帯):最大4,804Mbps(8ストリーム/80MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,148Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:10GBASE-T×1(WAN/LAN切替可) + 1000BASE-T×1
- LAN端子:SFP+スロット×1 + 1000BASE-T×8
- メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
- CPU:4コア 2.2GHz(Qualcomm IPQ8074A)
2023年現在、日本市場に投入されているASUS製品では唯一のデュアル10GbE対応モデルで、10GBASE-Tに対応するWAN端子の他に個人向け製品では数少ないSFP+スロットを備えています。また、「AiMesh」に対応する他のASUS製ルーターと組み合わせて有線バックホールを含むメッシュネットワークの構築が可能です。
ただしNTT東西のフレッツ網におけるIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6接続サービスには2023年7月時点で未対応のため、フレッツ 光クロスや光コラボレーションモデルの10Gbps対応サービスで利用する際は
- IPv4 PPPoEで接続する
- 通信事業者から提供された機器(XG-100NEなど)でIPv4 over IPv6接続を行う
- 自前で用意した他の10GbE対応ルーターでIPv4 over IPv6接続を行う
といった対応が必要となります。
【Wi-Fi 7】TP-Link Deco BE85(2ポート)

- 発売時期:2023年9月
- 通信速度(6GHz帯):最大11,520Mbps
- 通信速度(5GHz帯):最大8,640Mbps
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,376Mbps
- 端子:10GBASE-T×1、10GBASE-T/SFP+スロット×1(排他)、2.5GBASE-T×2
- メッシュネットワーク構築:対応(独自)
- CPU:Arm Cortex-A73 4コア 2.2GHz(Qualcomm Networking Pro 1220)
1基の10GBASE-T端子に加えて各1基(同時使用不可)の10GBASE-T端子・SFP+スロット、2基の2.5GBASE-T端子を備えるメッシュルーターです。2023年9月の発売が予定されており、制度整備未了に伴う通信速度の制限はあるものの、日本国内で販売される無線LANルーターとしては初のWi-Fi 7対応製品となる見込みです。
QNAP QHora-301W

- 発売時期:2020年12月
- 通信速度(5GHz帯):最大2,475Mbps(2ストリーム/160MHz or 4ストリーム/80MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,1832Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:1000BASE-T×1
- LAN端子:10GBASE-T×2(WAN/LAN切替可) + 1000BASE-T×3
- メッシュネットワーク構築:非対応
- CPU:4コア 2.2GHz(Qualcomm IPQ8072A)
NASやスイッチなどを投入しているQNAPから初のWi-Fi 6ルーターとして発売されました。2基の10GBASE-T対応端子は両方をLAN側で用いる、もしくは片方をWAN側接続に用いることが可能です。発売後のファームウェアアップデートでMAP-EおよびDS-Liteをサポートしており、手動での設定が必要となるもののフレッツ網におけるIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6接続サービスを利用できます。
QHora-301W “v6 プラス”接続方式の設定 | QNAP
QHora-301W “DS-Lite”接続方式の設定 | QNAP
QHoraシリーズのSD-WANルーターにはQHora-301Wの他、3基の10GBASE-T端子と6基の2.5GBASE-T端子を備える「QHora-322」(無線LAN非対応)が存在します。
10Gポートが1基の機種
本体に搭載された端子のうち1基が最大10Gbpsの通信に対応する機種は2ポート以上のものに比べて選択肢が多少増え、価格も比較的手頃になりますが、インターネット側とLAN内機器の両方を10GbEで接続することはできません。
バッファロー WXR-5700AX7S

- 発売時期:2020年8月
- 通信速度(5GHz帯):最大4,803Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大860Mbps(3ストリーム/40MHz)
- WAN端子:10GBASE-T×1
- LAN端子:1000BASE-T×4
- メッシュネットワーク構築:対応(Wi-Fi EasyMesh)
- CPU:2コア 1.5GHz(メーカー・型番非公開)
WXR-5950AX12シリーズに続く10GbE対応機器として2020年8月に発売された製品です。WXR-5950AX12/WXR-6000AX12シリーズやWXR-11000XE12がWAN側とLAN側の両方に10GBASE-T対応端子を備えているのに対し、本機はWAN端子のみが10GBASE-Tに対応しています。
他にも5GHz帯が8ストリーム通信に非対応、2.4GHz帯の通信速度やCPUパフォーマンスが上位モデルよりも低いといった点で差別化が図られており、その代わりに上位モデルよりもやや安価で販売されています。
2022年にはセキュリティ機能を搭載しない派生モデルのWXR-5700AX7Bが、2023年には「ネット脅威ブロッカー2 プレミアム」搭載のWXR-5700AX7Pが発売されていますが、当該機能以外の仕様はWXR-5700AX7Sと変わりません。
NECプラットフォームズ Aterm WX6000HP

- 発売時期:2020年1月
- 通信速度(5GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz or 8ストリーム/80MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:10GBASE-T×1(LAN切替可)
- LAN端子:1000BASE-T×4
- メッシュネットワーク構築:非対応
- CPU:4コア(メーカー・型番・クロック周波数非公開)
Atermブランドの市販品では初のWi-Fi 6・10GBASE-T対応製品として2020年1月に発売されたモデルで、初期状態ではWAN端子として設定されている10GポートをLAN端子に切替可能です。Amazon.co.jp限定で販売されているAterm AX6000HP(AM-AX6000HP)は同等商品であり、仕様の違いはありません。
後に発売された機種が対応しているメッシュ中継機能、および子機・中継機モードには非対応のため、無線LANルーター・アクセスポイント以外としての運用を検討している場合は注意が必要です。
エレコム WRC-X6000XS-G

- 発売時期:2022年7月
- 通信速度(5GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,147Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:10GBASE-T×1
- LAN端子:1000BASE-T×4
- メッシュネットワーク構築:非対応
- CPU:4コア 2.2GHz(Qualcomm 型番非公開)
エレコム製品では初の10GbE対応ルーターとして2022年7月に発売されました。1基の10GBASE-T対応端子はWAN固定で、LAN側への接続に切り替えることはできません。
下位モデルに比べてコストの高い本製品を中継機として利用する機会は少ないと思われますが、中継時に使用する帯域を2.4GHz帯および5GHz帯のW56に制限し屋外経由の無線中継を可能とする「離れ家モード」に対応しています。
類似型番のWRC-X6000XST-Gはセキュリティ機能「トレンドマイクロ スマートホームネットワーク」を搭載していることを除いてWRC-X6000XS-Gと共通仕様です。
ASUS ROG Rapture GT-AX11000 Pro

- 通信速度(5GHz帯1):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(5GHz帯2):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,148Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:2.5GBASE-T×1
- LAN端子:1000BASE-T×4
- その他端子:10GBASE-T×1(WAN/LAN切替可)
- メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
- CPU:4コア 2.0GHz
GT-AXE16000に類似したデザインのゲーミングルーターですが、こちらはWi-Fi 6Eに対応せず、10GBASE-T対応端子も1基削減されています。2022年の発売時点におけるASUS製Wi-Fi 6ルーター(Wi-Fi 6E対応機を除く)の最上位モデルであり、国内価格は8万円を上回ります。
NETGEAR Nighthawk X10 R9000

- 発売時期:2017年6月
- 通信速度(60GHz帯):最大4,600Mbps
- 通信速度(5GHz帯):最大1,733Mbps(4ストリーム/80MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大800Mbps(4ストリーム/40MHz/256QAM)
- WAN端子:1000BASE-T×1
- LAN端子:1000BASE-T×6
- その他端子:SFP+スロット×1(WAN/LAN切替可)
- メッシュネットワーク構築:非対応
- CPU:4コア 1.7GHz(Annapurna Labs Alpine AL-514)
2022年までに国内で発売されたWi-Fiルーターとしては唯一のIEEE 802.11ad(WiGig)対応製品です。Wi-Fi 6対応製品よりも先行して投入されたため、5GHz帯はIEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)、2.4GHz帯はIEEE 802.11n(Wi-Fi 4)までの対応となっています。
1000BASE-TのWAN/LAN端子に加えてSFP+スロットを備え、WANまたはLANのどちらかで最大10Gbpsの接続が可能です。しかし発売から5年以上が経過した2022年現在は既に入手手段が乏しく、さらに極めて種類の少ないWiGig対応製品もモデルチェンジを重ねた後継製品に見劣りするケースが多い(ASUS ROG Phone II等)ため、現時点で購入する必然性は極めて薄いと思われます。
通信事業者向けの機器
本項で取り上げる機器はいずれも10GbEに対応していますが、一般販売はされずインターネット接続サービス加入者向けに通信事業者を介して提供されるものです。
製品名/型番 | メーカー | 提供対象サービス | LAN端子数 | 無線LAN仕様 |
---|---|---|---|---|
HP620 | HUMAX | コミュファ光 10ギガメニュー(ctc) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 | 5GHz帯:最大4,803Mbpps 2.4GHz帯:最大1,147Mbps |
Aterm WH872X | NECプラットフォームズ | ピカラ光ねっと 10G(STNet) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 | 5GHz帯:最大2,401.9Mbpps 2.4GHz帯:最大1,147.1Mbps |
Aterm WH842X | NECプラットフォームズ | コミュファ光 10ギガメニュー(ctc) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 | 5GHz帯:最大2,401.9Mbpps 2.4GHz帯:最大1,147.1Mbps |
eo-RT200(N) | NECプラットフォームズ | eo光ネット 10ギガコース(オプテージ) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 | 5GHz帯:最大2,401.9Mbpps 2.4GHz帯:最大1,147.1Mbps |
eo-RT150(N) | NECプラットフォームズ | eo光ネット 10ギガコース(オプテージ) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 | 5GHz帯:最大2,401.9Mbpps 2.4GHz帯:最大1,147.1Mbps |
XG-100NE | NECプラットフォームズ | フレッツ 光クロス(NTT東西) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 | 5GHz帯:最大2,401.9Mbpps 2.4GHz帯:最大1,147.1Mbps |
NSD-G3000T | SONY(Sercomm) | NURO 光 10ギガ(So-net) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 | 5GHz帯:最大4,800Mbpps 2.4GHz帯:最大1,150Mbps |
eo-RT150(Z) | ZTE | eo光ネット 10ギガコース(オプテージ) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 | 5GHz帯:最大4,804Mbpps 2.4GHz帯:最大1,147.1Mbps |
F2886S | ZTE | コミュファ光 10ギガメニュー(ctc) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×4 | 5GHz帯:最大2.4Gbps 2.4GHz帯:最大1.15Gbps |
F2886S | ZTE | NURO 光 10ギガ(So-net) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×4 | 非公開 |
F5648 | ZTE | コミュファ光 10ギガメニュー(ctc) | 10GBASE-T×1 1000BASE-T×4 | 5GHz帯:最大4.804Gbps 2.4GHz帯:最大1.15Gbps |
国内未発売の機種
ASUS ROG Rapture GT-AXE16000(2ポート)

- 通信速度(6GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(5GHz帯1):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(5GHz帯2):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,148Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:2.5GBASE-T×1
- LAN端子:1000BASE-T×4
- その他端子:10GBASE-T×2(WAN/LAN切替可)
- メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
- CPU:4コア 2.0GHz(Broadcom BCM4912)
- 参考価格:699.99ドル(Amazon.com)
2022年に発売されたASUSのWi-Fi 6E対応製品における最上位モデルです。6GHz帯の追加によってクアッドバンド「AX16000」構成を実現し、更に10GBASE-T対応端子を2基備えています。CPUとしてArm Cortex-A53 4コア 2.0GHzのBroadcom BCM4912、無線LANインターフェイスとして4基のBroadcom BCM6715が搭載されています。
【Wi-Fi 7】ASUS RT-BE96U(2ポート)
- 通信速度(6GHz帯):最大11,525Mbps(4ストリーム/320MHz)
- 通信速度(5GHz帯):最大5,762Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,376Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:10GBASE-T×1(LAN切替可)
- LAN端子:10GBASE-T×1 + 1000BASE-T×3
- その他端子:1000BASE-T×1(WAN/LAN切替可)
- メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
- CPU:4コア 2.6GHz
- 価格:699.99USD(ASUS estore)

RT-BE96U|WiFi Routers|ASUS Global
2023年1月のCES 2023で発表されたWi-Fi 7対応モデルです。合計12ストリームのトライバンド構成である点はWi-Fi 6E対応のROG Rapture GT-AXE11000と共通ですが、320MHz幅での通信が可能になったことで6GHz帯の最大通信速度は10Gbpsを超えています。
同時に発表されたROG Rapture GT-BE98の仕様は2023年8月現在に至るまで明確になっておらず、更に概要欄記載の10GbEポート数が発表時の3基から2基に削減されています。2023年8月には上位モデルとしてROG Rapture GT-BE98 Proが発表されました。
【Wi-Fi 7】ASUS ZenWiFi BQ16 Pro(2ポート)
- 通信速度(6GHz帯):最大11,524Mbps(4ストリーム/320MHz)
- 通信速度(5GHz帯1):最大5,764Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(5GHz帯2):最大5,764Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,376Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:10GBASE-T×1
- LAN端子:10GBASE-T×1 + 1000BASE-T×3
- メッシュネットワーク構築:対応(AiMesh)
- CPU:非公開

2023年のCOMPUTEX TAIPEI 2023で発表されたZenWiFiシリーズ初のWi-Fi 7対応モデルです。
【Wi-Fi 7】NETGEAR Nighthawk RS700(2ポート)

- 通信速度(6GHz帯):最大11.5Gbps
- 通信速度(5GHz帯):最大5.8Gbps
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1.4Gbps
- WAN端子:10GBASE-T×1
- LAN端子:10GBASE-T×1 + 1000BASE-T×4
- メッシュネットワーク構築:非対応
- CPU:4コア 2.6GHz(Broadcom BCM4916?)
- 価格:699.99USD(北米向け公式サイト)
2023年3月に発売されたNETGEAR初のWi-Fi 7対応ルーターです。筒状に変更された筐体デザインが特徴で、無線LANインターフェイスとしてBroadcom BCM6726およびBCM67263を搭載することが公表されています。
【Wi-Fi 7】TP-Link Archer BE900(2ポート)

- 通信速度(6GHz帯):最大11,520Mbps
- 通信速度(5GHz帯1):最大5,760Mbps
- 通信速度(5GHz帯2):最大5,760Mbps
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,376Mbps
- LAN端子:2.5GBASE-T×4 + 1000BASE-T×1
- その他端子:10GBASE-T×1(WAN/LAN切替可)、10GBASE-T/SFP+スロット×1(排他・WAN/LAN切替可)
- メッシュネットワーク構築:対応("EasyMesh")
- 価格:699.99USD(Amazon.com)
2022年11月に発表されたTP-Link初のWi-Fi 7ルーターです。従来製品から一新されたアンテナ内蔵デザインの筐体に1基の10GBASE-T端子に加えてSFP+とRJ-45のコンボポートを備え、最大2基の10GbE対応機器を接続できます。下位モデルのArcher BE800・Archer BE805も同様に2基の10GbE対応機器を接続可能です。
2023年夏には日本でも89,800円(税込)で発売される予定です。
【Wi-Fi 7】TP-Link Deco BE95(2ポート)

- 通信速度(6GHz帯1):最大11,520Mbps
- 通信速度(6GHz帯2):最大11,520Mbps
- 通信速度(5GHz帯):最大8,640Mbps
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,376Mbps
- 端子:10GBASE-T×1、10GBASE-T/SFP+スロット×1(排他)、2.5GBASE-T×2
- メッシュネットワーク構築:対応(独自)
- 価格:1199.99USD(2ユニット・Amazon.com)
2022年11月に発表されたDecoシリーズ初のWi-Fi 7対応モデルです。同シリーズでは初めてSFP+スロットを備え、WANへの接続に加えてユニット間の有線バックホール接続も10GbEで行えるようになりました。下位モデルのDeco BE85(2023年夏に日本での発売を予定)は10GBASE-T×2 + 2.5GBASE-T×2の構成でSFP+スロットが存在しません。
TP-Link Archer AXE300(2ポート)

- 通信速度(6GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(5GHz帯1):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(5GHz帯2):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,148Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:2.5GBASE-T×1
- LAN端子:1000BASE-T×4
- その他端子:10GBASE-T×1(WAN/LAN切替可)、10GBASE-T/SFP+スロット×1(排他)
- メッシュネットワーク構築:対応("EasyMesh")
- CPU:4コア 2.0GHz(Broadcom BCM4912)
- 価格:599.99ドル(Amazon.com)
2022年に発表されたTP-LinkのWi-Fi 6E対応製品における最上位モデルです。ASUS ROG Rapture GT-AXE16000と同様に2基の10GBASE-T対応端子を備えますが、うち一方は隣に配置されたSFP+スロットとどちらか片方を使用できるコンボポートとなっています。
TP-Link Archer AXE200 Omni(1ポート)

- 通信速度(6GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(5GHz帯):最大4,804Mbps(4ストリーム/160MHz)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,148Mbps(4ストリーム/40MHz)
- WAN端子:2.5GBASE-T×1
- LAN端子:1000BASE-T×4
- その他端子:10GBASE-T×1(WAN/LAN切替可)
- メッシュネットワーク構築:対応("EasyMesh")
- CPU:4コア 2.0GHz
10GbE端子数や無線部分の通信速度ではArcher AXE300に劣るものの、本体四隅のアンテナがソフトウェアからの制御で稼働する珍しい構造のWi-Fi 6Eルーターです。
なお、同じくトライバンド「AXE11000」クラスの10GbE対応製品として「Archer AX206」が2021年に発表されていますが、発表からおよそ2年が経過した2023年1月現在も実機が投入されていない状態です。
TP-Link 中国市場向け製品群

TP-Linkは中国市場向けに他の地域と異なる製品を投入しており、この中にも10GbE対応製品がいくつか含まれています。過去の例からこれらの製品が中国以外の地域で発売される可能性は極めて低いと思われるため、あくまでも参考としてご覧下さい。
- TL-7TR13090易展Turbo版
- TL-XTR10890易展Turbo版
- 10GBASE-T×1 + SFP+スロット×1
- TL-XTR7890易展Turbo版
- 10GBASE-T×1 + SFP+スロット×1
- TL-XTR6690易展Turbo版
- SFP+スロット×1
Xiaomi Router 10000(2ポート)
- 通信速度(5GHz帯1):最大5,764.8Mbps(4ストリーム/160MHz/4096QAM)
- 通信速度(5GHz帯2)最大2882.4Mbps(4ストリーム/80MHz/4096QAM)
- 通信速度(2.4GHz帯):最大1,376.4Mbps(4ストリーム/40MHz/4096QAM)
- 端子:
- 2.5GBASE-T×4(WAN/LAN自動判別)
- 10GBASE-T×1(WAN/LAN自動判別)
- SFP+スロット×1
- メッシュネットワーク構築:対応
- CPU:4コア 2.2GHz(Qualcomm Networking Pro 1220)
- 価格:1,799CNY(小米商城)

Xiaomiルーター初の10GbE対応機種として2022年12月に発表されました。10GBASE-T対応端子とSFP+スロットを各1基備える他、その他の端子も4基全てが2.5GBASE-Tに対応しています。CPUは"A73"の4コア 2.2GHzとされ、Arm Cortex-A73ベースのNetworking Pro Series Gen 3(Networking Pro 1220)を採用していることがQualcommより公表済みです。
Xiaomi Router 10000 with Networking Pro 1220 platform | Qualcomm
10ギガ対応の有線ルーター
価格や販路などの要因から個人での入手・運用は市販されているWi-Fiルーターに比べて難しいものの、有線ネットワークのみに対応する法人向けルーターの中にも10GbE対応製品が複数存在します。国内での流通が確認できる製品を以下に記載するので、参考としてご覧下さい。
メーカー | 製品名/型番 | 10GbEポート数 | その他ポート数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
NEC | UNIVERGE IX3315 | 10GBASE-T×2 SFP+×2 (コンボ) | 1000BASE-T×18 SFP×2 (コンボ) | |
NEC | UNIVERGE IX2310 | 10GBASE-T×4 | - | |
QNAP | QHora-322 | 10GBASE-T×3 | 2.5GBASE-T×6 | |
TP-Link | ER8411 | SFP+×1(WAN) SFP+×1(WAN/LAN) | 1000BASE-T×8 SFP×1 | |
Ubiquiti | Dream Machine Pro | SFP+×2 | 1000BASE-T×8 | 2.5/3.5インチベイ |
Ubiquiti | Dream Machine Special Edition | SFP+×2 | 1000BASE-T×8 2.5GBASE-T×1 | SSD内蔵 2.5/3.5インチベイ |
アライドテレシス | AT-NFV-APL-GTX | 10GBASE-T×4 | 1000BASE-T×6 | |
センチュリー・システムズ | FutureNet NXR-1300 | SFP+×2 | 1000BASE-T×2 SFP×2 | |
センチュリー・システムズ | FutureNet NXR-650 | 10GBASE-T×2 | 1000BASE-T×4 | |
センチュリー・システムズ | FutureNet NXR-610X | 10GBASE-T×1 | 1000BASE-T×4 | |
センチュリー・システムズ | FutureNet NXR-610X5G | 10GBASE-T×1 | 1000BASE-T×4 | 5Gモジュール内蔵 |
バッファロー | VR-U500X | 10GBASE-T×1(WAN) 10GBASE-T×1(LAN) | 1000BASE-T×4 | |
ヤマハ | RTX3510 | 10GBASE-T×2 SFP+×2 (コンボ) | 1000BASE-T×8 | |
ヤマハ | RTX1300 | 10GBASE-T×2 SFP+×2 (コンボ) | 1000BASE-T×8 |
この他、古河電工の「FITELnet」シリーズにも大規模なネットワークでの運用を想定した「FITELnet FX2」(10G/25G SFP28×24 + 40G/100G QSFP×4)や「FITELnet FX201」(10G SFP+×36)が存在します。