Qualcomm、メインストリーム機で320MHz幅のWi-Fi 7通信を実現する「FastConnect 7700」を発表

Qualcomm Technologies, Inc.は2025年2月19日、無線LAN/Bluetoothプラットフォーム「FastConnect 7700」(WCN7550)の情報を公開しました。搭載製品は2025年後半に登場する見込みです。

FastConnect 7700 | Qualcomm

How Qualcomm FastConnect 7700 is accelerating the Wi-Fi 7 ecosystem | Qualcomm

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FastConnect 7700は2022年発表のFastConnect 7800、2024年発表のFastConnect 7900に続き、Qualcomm製品としては3つ目のスマートフォン向けWi-Fi 7(IEEE 802.11be)プラットフォームであり、メインストリーム・ミッドティアのスマートフォンへの搭載が意識されています。

機能面では320MHz幅(EHT320)での通信・4096QAM・MLO(Multi-Link Operation)といったWi-Fi 7の主要な機能をサポートします。特に320MHz幅の通信に対応する点が前面に打ち出されており、OnQ Blogの記事では最大160MHz幅かつ4096QAMに対応しないiPhone 16 Proよりも高いパフォーマンスを発揮できると謳われています。

ただしFastConnect 7800が対応しているHBS(High Band Simultaneous)・DBS(Dual Band Simultaneous)に関する記述はProduct Brief内に確認できません。詳細は不明なものの、MLOのうち複数の周波数帯を同時に用いて通信を行うSTR MLMR(Simultaneous Transmit Receive Multiple Link Multiple Radio)には対応せず、複数の周波数帯を動的に切り替え単一の周波数帯で通信を行うeMLSR(Enhanced Multiple Link Single Radio)のみをサポートする可能性が考えられます。