総務省の「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」において、「NECプラットフォームズ株式会社」の「PA-WX1500HP 又は AM-AX1500HP」が2021年12月21日付で工事設計認証を受けたことが公開されています。
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索(『WX1500HP』の検索結果)
"工事設計認証を受けた特定無線設備の型式又は名称"が「PA-WX1500HP 又は AM-AX1500HP」であることから、これまでにNECプラットフォームズから投入されたIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)対応無線LANルーターと同じく、通常販路で流通するPA-WX1500HPとAmazon.co.jp専売のAM-AX1500HPが存在することが見て取れます。
NECプラットフォームズ現行製品における型番の数字部分は5GHz帯と2.4GHz帯の最大通信速度を合算し下2桁を切り上げた表記(『クラス』表記)です。このため、WX1500HPは5GHz帯でIEEE 802.11axによる最大1,201Mbpsの通信に対応する「AX1500」クラスの製品となり、現行製品のWX1800HP(AX1800HP)と同じく2ストリーム/80MHz構成を採るようです。
バッファロー WSR-1500AX2S・TP-Link Archer AX10のような他社「AX1500」製品と同様の構成と仮定した場合、2.4GHz帯ではIEEE 802.11axに対応せずIEEE 802.11n(Wi-Fi 4)による最大300Mbps(2ストリーム/40MHz)の通信が可能であると思われます。
NECプラットフォームズの未発表製品としてはWX1500HPの他、160MHz幅での通信に対応する「WX5400HP」(AX5400HP)、2020年に発売されたWX3000HPの後継品と思われる「WX3000HP2」(AX3000HP2)の存在が確認できます。また、型番および認証内容から通信事業者(KDDI系列?)向けの無線LAN対応機器と推測できる「PA-BL3000HM」も工事設計認証を通過しています。