バッファローのWi-Fi 6ルーターに末尾「B」の新型番、違いは「ネット脅威ブロッカー」

※本記事で取り上げる情報は主として2022年に発売されたWXR-6000AX12Bに関するものです。2023年発売のWXR-6000AX12Pに関する情報はこちらの記事をご覧ください。

2022年5月26日現在、株式会社バッファローのウェブサイトで型番末尾に「B」が付いた無線LANルーターの製品情報が公開されています。Amazon.co.jpではBの後に「/N」が付いた特定販路向けモデルの取扱も開始されており、2022年5月以降に順次発売予定となっています。

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公開されている製品の型番は以下リストの通りです。

いずれもIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)またはIEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)対応ルーターであり、公開されている情報を確認する限りでは2020年以降に発売されたベースモデル(型番末尾が『S』のもの)との間にハードウェア面での違いは見られません。Wi-Fi EasyMeshによるメッシュネットワーク構築、VNE各社が提供するIPv4 over IPv6接続サービスへの対応など、機能面もベースモデルとほぼ共通です。

唯一確認できる違いとして、末尾に「B」が付く新モデルでは従来製品に搭載されていたセキュリティ機能「ネット脅威ブロッカー プレミアム」・「ネット脅威ブロッカー ベーシック」が非搭載となっています。ユーザーマニュアルにも「ネット脅威ブロッカー」に関する記述は見られません。

「ネット脅威ブロッカー」は株式会社デジオンから「DiXiM Security Powered by Kaspersky」の提供を受けて実装されており、米連邦通信委員会(FCC)が2022年3月にAO Kaspersky Lab製品を"安全保障上の脅威"として指定した後、Kasperskyが運用するデータベースとの通信の有無および「ネット脅威ブロッカー」を無効化する手順がアナウンスされていました。

【再掲載】弊社ルーター搭載セキュリティサービス「ネット脅威ブロッカー」に関するお知らせ | バッファロー

また、株式会社アイ・オー・データ機器から発売されている「WN-TX4266GR-D」も同様にDiXiM Security Powered by Kasperskyを用いており、こちらもセキュリティ機能を一時的に停止、もしくは利用を終了する手順が公開されています。

弊社Wi-Fiルーター搭載ホームネットワークセキュリティ機能に関するお知らせ | IODATA アイ・オー・データ機器