「光クロス」向け10GbE/11axルーター「XG-100NE」が正式公開される

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東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は3月16日、公式ウェブサイトにおいて「フレッツ 光クロス対応レンタルルータ(XG-100NE)」の仕様を公開しました。

レンタル機器仕様 | フレッツ 光クロス | フレッツ光公式 | NTT東日本

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概要

「フレッツ 光クロス対応レンタルルータ」は2020年2月に上下概ね最大10Gbpsの固定通信サービス「フレッツ 光クロス」と共に発表された製品で、最大2.4GbpsのDraft IEEE 802.11ax(“Wi-Fi 6”)および10GBASE-Tに対応していることが明らかにされていました。

今回は発表時点よりも詳細な仕様が明らかになり、型番が「XG-100NE」であることも確定しました。

WAN端子1基とLAN端子1基が10GBASE-Tによる最大10Gbpsの通信に対応し、残りのLAN端子3基は1000BASE-Tまでの対応となっています。

型番

今回「フレッツ 光クロス対応レンタルルータ」に付与された「XG-100NE」という型番は従来のひかり電話ルーター/ホームゲートウェイ(HGW)に則った法則となっていますが、上2桁のアルファベットは過去に例がない「XG」が用いられています。

従来製品のひかり電話対応・ONU一体型機器では「PR」、ルーター単体型機器では「RT」、VDSL対応機器では「RV」、小型ONU対応機器では「RS」、小型ONU/1000BASE-T両対応機器では「RX」の表記が用いられていました。

数字部分の「100」はPR/RX-600シリーズから続く「700」ではなく、リセットされた「100」となりました。

「NE」は製造元を表す部分で、NTT東日本のウェブサイトでは明記されていないものの従来の実績および認証情報よりNEC(NECプラットフォームズ)製であることが判断できます。

仕様・従来製品との違い

XG-100NEの主な仕様は以下の通りで、従来より提供されているPR/RX-600シリーズ、PR/RT/RS-500シリーズとの違いは以下のようになっています。

XG-100NEPR-600シリーズRX-600シリーズPR-500シリーズRT-500シリーズRS-500シリーズ
メーカーNECプラットフォームズ沖電気工業
三菱電機
同左同左同左同左
WAN接続10GBASE-T端子ONU一体型R-T端子
・小型ONU用
SFP+スロット
ONU一体型1000BASE-T端子小型ONU用
SFP+スロット
LAN端子10GBASE-T端子×1
1000BASE-T端子×3
1000BASE-T端子×41000BASE-T端子×41000BASE-T端子×41000BASE-T端子×41000BASE-T端子×4
電話機端子2基(将来拡張用)2基2基2基2基2基
カードスロット
(無線LANカード用)
なし
無線LAN
対応規格
(5GHz帯)
IEEE 802.11ax/ac/a/nIEEE 802.11ac/a/n同左IEEE 802.11ac/a/n同左同左
無線LAN
対応規格
(2.4GHz帯)
IEEE 802.11ax/b/g/nIEEE 802.11b/g/n
無線LAN
通信速度
(5GHz帯)
最大2401.9Mbps(11ax)最大1,733Mbps(11ac)最大1,733Mbps(11ac)最大1,300Mbps(11ac)最大1,300Mbps(11ac)最大1,300Mbps(11ac)
空間ストリーム数
(5GHz帯)
4T x 4R?4T x 4R4T x 4R3T x 3R3T x 3R3T x 3R
筐体サイズW37×H219×D204mmW45×H258×D171mmW45×H222×D171mmW40×H258×D171mmW40×H188×D171mmW45×H248×D171mm

従来のひかり電話ルーター/HGWでは5GHz帯の対応通信規格はIEEE 802.11acに留まっており、2.4GHz帯での通信は無線LANカードを用いて行っていました(RS-500シリーズを除く)が、XG-100NEでは5GHz帯/2.4GHz帯ともにDraft IEEE 802.11ax(“Wi-Fi 6”)がサポートされており、無線LANカードなしに最大2401.9Mbps(5GHz帯)の通信が可能となりました。

5GHz帯の通信速度はいずれも80MHz幅時にIEEE 802.11axで最大2401.9Mbps・IEEE 802.11acで最大1,733Mbps、2.4GHz帯の通信速度は40MHz幅時にIEEE 802.11ax利用時で最大1147.1Mbps・IEEE 802.11n利用時で最大600Mbpsとされており、空間ストリーム数は5GHz帯・2.4GHz帯とも4ストリームまでに対応するようです。

また、「フレッツ 光クロス」は開始時点でひかり電話に対応しないことが明らかにされていますが、XG-100NEには「将来拡張用」として2基の電話機端子が用意されており、今後の対応等もあり得るのではないかと思われます。

WAN側・LAN側に各1基備わっている10GBASE-T端子は5GBASE-T/2.5GBASE-T(IEEE 802.3bz)にも対応しています。
これらに加えてUSB 3.0 Standard-A端子を2基備えています。

IPv4 over IPv6

サービス開始当初の「フレッツ 光クロス」はIPv6 IPoE接続のみに対応するため、IPv4によるインターネット接続にはVNE各社が提供するIPv4 over IPv6接続機能を利用する必要がありますが、XG-100NEは「10GBASE-T 対応/Wi-Fi6 対応<Draft IEEE802.11ax 対応>/IPv4 over IPv6対応ルータ」とされており、現行のひかり電話ルーター/HGWと同じくデフォルトでIPv4 over IPv6接続に対応するようです。

既存の類似製品

5GHz帯でIEEE 802.11axによる最大2401.9Mbps、2.4GHz帯で同じく1147.1Mbpsの通信に対応する「AX3600」クラスの通信事業者向け製品としては、NECプラットフォームズが「auひかり」向けの「Aterm BL1000HW」「同 BL1001HW」、「eo光」向けの「eo光多機能ルーター(eo-RT150)、「コミュファ光」向けの「WH842X」を供給しています。

いずれも無線LAN部分の仕様はXG-100NEと共通、10GBASE-T端子×1 + 1000BASE-T端子×3のLAN端子構成もXG-100NEと同様です。

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