2018年も残りわずかとなりました。
2018年1月から12月までの動きをざっくりと振り返ってみたいと思います。
- 今年の振り返り
- 1月:D-Linkが802.11ax対応ルーターを発表
- 2月:auひかりが最大10Gbpsに、11ax対応HGWも提供
- 3月:「Facebook 拡張ツールバッグ…」問題、auのLTEが上り最大112.5Mbpsに
- 4月:NTT東日本がBフレッツの終了時期を告知
- 6月:エレコムとNEC-PFがIPv6 IPoE対応ルーターを発表
- 7月:豪雨により西日本各地で通信網に影響が発生、Linksysが日本再参入
- 8月:BUFFALOがメッシュ製品を発表、「un.mode phone 01」が話題に
- 9月:台風21号と北海道胆振東部地震
- 10月:「Wi-Fi 6」誕生、NEC-PFの「IPv6 High Speed」が話題に
- 11月:sXGP対応スマートフォンが登場
- 12月:ソフトバンクで大規模な通信障害
- 振り返って
今年の振り返り
1月:D-Linkが802.11ax対応ルーターを発表
CES 2018でD-LinkがIEEE 802.11axに対応する無線LANルーター「DIR-X9000」と「DIR-X6000」を発表しました。
年内に発売される予定とのことでしたが、発売どころか詳細な仕様の公開すらないまま年の終わりを迎えそうです。
2月:auひかりが最大10Gbpsに、11ax対応HGWも提供
KDDIがauひかり ホームに最大10Gbps及び5Gbpsのコースを追加し、IEEE 802.11ax(Draft)に対応するNECプラットフォームズ製ホームゲートウェイ「BL1000HW」も公開されました。
3月:「Facebook 拡張ツールバッグ…」問題、auのLTEが上り最大112.5Mbpsに
ルーターのDNSに関する情報を書き換えてマルウェアを導入させようとする攻撃が発生し、「Facebook 拡張ツールバッグを取付て安全性及び使用流暢性を向上します。」という特徴的なメッセージや、NTTが提供する法人向けルーターの一部が標的になったことから話題になりました。
また、auのLTEサービスで上りの通信に64QAM及びCAが適用され、一部エリアで最大112.5Mbpsの上り通信が行えるようになりました。
4月:NTT東日本がBフレッツの終了時期を告知
NTT東日本が「Bフレッツ」の残存サービスを2020年から2021年にかけて終了することを発表しました。
6月:エレコムとNEC-PFがIPv6 IPoE対応ルーターを発表
エレコムとNECプラットフォームズがフレッツ光ネクスト網におけるIPv6 IPoE通信に対応したルーターを相次いで発表し、BUFFALO・I-O DATAと合わせて国内の主要4社からIPv6 IPoE対応ルーターが出揃いました。
また、ASUSがIEEE 802.11ax(Draft)対応の無線LANルーター「GT-AX11000」と「RT-AX92U」を発表しました。
7月:豪雨により西日本各地で通信網に影響が発生、Linksysが日本再参入
平成30年7月豪雨により西日本の各地で固定・移動体通信サービスに支障が生じ、高知県では一時県内全域でNTTの固定電話・インターネット接続サービスが利用できない状態となりました。
日本市場から遠ざかっていたLinksysが、メッシュネットワーク製品「Velop」で日本再参入を果たしました。
8月:BUFFALOがメッシュ製品を発表、「un.mode phone 01」が話題に
BUFFALOが2017年に発売した「WTR-M2133HP」と専用中継機「WEM-1266」を合わせてメッシュネットワーク製品の新ブランド「AirStation connect」を発表しました。
国内メーカーでは初の個人向けメッシュネットワーク製品参入となります。
また、音声通話とSMSに特化した携帯電話「un.mode phone 01」のクラウドファンディングが話題になりました。
9月:台風21号と北海道胆振東部地震
台風21号では主に関西が、北海道胆振東部地震では北海道の広い範囲が影響を受け、特に北海道ではNTTドコモが初めて大ゾーン基地局の運用を実施しました。
10月:「Wi-Fi 6」誕生、NEC-PFの「IPv6 High Speed」が話題に
Wi-Fi AllianceがIEEE 802.11ax対応を表す呼称として「Wi-Fi 6」を導入しました。
2018年はあまり聞かれなかったものの、認証プログラムが開始される2019年以降は耳にする機会が増えると思われます。
また、NECプラットフォームズが6月に予告していた、IPv6 IPoE・IPv4 over IPv6通信を独自技術で高速化すると謳う「IPv6 High Speed」の提供が開始されました。
11月:sXGP対応スマートフォンが登場
Baicells Japanより1.9GHz帯のsXGPに対応するAndroidスマートフォン「BaiPhone-Q8001」が発表されました。
12月:ソフトバンクで大規模な通信障害
12月6日にソフトバンクで大規模な通信障害が発生し、MVNOや他業界を巻き込んだ大きなトラブルとなりました。
振り返って
2018年は日本市場でメッシュネットワーク製品が数多く登場し、従来の「ルーター単体」「ルーター+中継機」という構成にとどまらない「メッシュ対応機器の組み合わせ」の普及が進んだように感じられます。
また、国内ではauひかりのBL1000HW、及び12月に発売されたASUS RT-AX88Uに留まったものの、国外に目を向けるとIEEE 802.11axに対応した無線LANルーターやアクセスポイントが他にも複数発表されており、2019年は更に11axへの対応が進むと思われます。
本ブログの運営としては6月に独自ドメインへの移行・HTTPS対応を行い、サーバーも切り替えました。
至らない点も多々あったかと思いますが、2018年も本ブログを閲覧して下さった皆様に御礼を申し上げると共に、来る2019年も何卒ご支持を頂ければ幸いです。