Wi-Fi Allianceは2024年1月8日、認定プログラム「Wi-Fi CERTIFIED 7」の内容を公開しました。同日よりWi-Fi AllianceのProduct FinderにおいてWi-Fi CERTIFIED 7認定機器の検索が可能になっています。
Wi-Fi CERTIFIED 7 | Wi-Fi Alliance
Product Finder Results | Wi-Fi Alliance(Wi-Fi CERTIFIED 7認定済み機器の一覧)
Wi-Fi CERTIFIED 7はIEEE 802.11beに基づく2.4GHz/5GHz/6GHz帯の無線LAN製品を対象とする認定プログラムです。認定を受けていないIEEE 802.11be対応機器でも「Wi-Fi 7」の表記を使用できますが、Wi-Fi Allianceの試験を経て相互運用性が確認された認定済みの機器では「Wi-Fi CERTIFIED」の表示が可能になります。
Wi-Fi 7では6GHz帯における最大帯域幅が160MHzから320MHzに、最大空間ストリーム数が8から16にそれぞれ倍増しており、変調方式として4096QAMを利用可能になったことと合わせ、規格上最大の通信速度はIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E)の最大9.6Gbpsから最大46Gbpsに大きく向上しています。また、複数周波数帯を同時に利用できるMLO(Multi-Link Operation)、周波数利用効率を高めるMultiple RU(Resource Unit)などの機能が新たに導入されました。
2024年1月8日の段階ではTP-Link Archer BE800・Ruckus W870などのアクセスポイント/ルーター、Broadcom BCM4398・Intel BE200・Qualcomm FastConnect 7800などのクライアント向けチップセット、MediaTek Filogic 880・Qualcomm IPQ9574(Networking Pro Series Gen 3)などのアクセスポイント向けチップセットが認定済み機器として公開されました。
大半は発表済み、もしくは市販されている製品ですが、この中にバッファローの未発表製品「BUFFALO AirStation WXR18000BE10P」が確認できました。バッファローはWi-Fi 7ルーターの投入予定があることを2023年12月の制度改正時に明らかにしており、これが当該製品と見られます。
認定証明(Certificate)によると"WXR18000BE10P"は6GHz帯で4ストリーム、5GHz帯で4ストリーム、2.4GHz帯で2ストリームの通信に対応するトライバンド構成のWi-Fi 7ルーターとされています。バッファローの現行付番法則に照らすと"WXR"と"BE"に挟まれた数字部分は通信速度の合計を切り上げた「クラス」表記のため、6GHz帯で最大11,530Mbps、5GHz帯で最大5,765Mbps、2.4GHz帯で最大574Mbpsのような構成であることが考えられます。(通信速度の表記は実際の製品と異なる可能性があります)