2019年も残りわずかとなりました。
昨年に引き続き今年も一年を通じた動きを振り返ってみます。
IEEE 802.11ax
本ブログにおける2019年の投稿数:43件(『802.11ax』タグの付いた記事)
2019年における大きなトピックの一つはIEEE 802.11ax("Wi-Fi 6")であったと思います。
2018年には国内で入手可能な製品がASUS RT-AX88UやNECプラットフォームズ BL1000HW以外に存在しなかった11ax対応ルーターは、2019年に入ってから国内外のメーカーより相次いで発売され、ハイエンドモデルが中心ではあるものの選択肢の数や価格帯が大きく広がりました。
- NECプラットフォームズ eo-RT150 / WH842X(4月)
- NETGEAR Nighthawk AX8 RAX80-100JPS(4月)
- ASUS ROG Rapture GT-AX11000(5月)
- NETGEAR Nighthawk AX12 RAX120-100JPS(6月)
- NETGEAR Nighthawk AX4 RAX40-100JPS(7月)
- エレコム WRC-X3000GS(9月)
- BUFFALO WXR-5950AX12(10月)
- TP-Link Archer AX6000 / Archer AX11000 / Archer AX50(10月)
- NETGEAR Nighthawk Tri-band AX12 RAX200-100JPS(11月)
- ASUS RT-AX92U(12月)
- TP-Link Archer AX10(12月)
クライアント側はiPhone 11シリーズが標準で11axをサポートした他、Intel Wi-Fi 6 AX200/AX201や同製品を含むPC・マザーボード・PCI Express対応無線LANカードが入手できるようになり、発売時点での11ax対応が見送られたGalaxy S10/Note10シリーズを含めて今後のさらなる拡大が期待されます。
メッシュネットワーク
本ブログにおける2019年の投稿数:31件
メッシュネットワーク製品ではエレコムの参入、TP-Linkの「OneMesh」開始、J:COMの月額料金制サービス開始、Googleの「Nest Wifi」発売、Ubiquitiの「AmpliFi」国内発売…といったところが2019年の主なトピックです。
IEEE 802.11ac対応製品はエントリーからハイエンドまで一通り揃った感があり、2020年は既に発表済みの「Orbi」・「Velop」・「ZenWiFi」を含めたIEEE 802.11ax対応製品の増加が予想されます。
WPA3
BUFFALO・NETGEAR・Googleが対応ルーターを発売するなどの動きがあったWPA3ですが、特に個人向けの製品ではあまり進展した感覚がないのが現状です。